元テレビ朝日社員の玉川徹氏が11月14日、コメンテーターを務める「羽鳥慎一モーニングショー」(同局系)に出演。ガソリン補助金を「早くやめたほうがいい」と発言し、波紋が広がっている。
ガソリン補助金とは、ガソリン価格の高騰化を防ぐシステム。全国平均ガソリン価格が一定ラインを超えた場合、石油元売り会社に補助金を支給することにより、ガソリン価格を抑制する。2023年9月末で終了する予定だったが、ガソリン価格の上昇が止まらず、23年末まで延長された。
この日の放送では税金の無駄遣いを特集し、ガソリン補助金も取り上げた。玉川氏は「ガソリンに対する補助金はケタが違う、金額が」と言及し、ガソリン補助金が税金の無駄遣いだと言わんばかりの主張。ガソリン価格の上昇は家計を圧迫しかねないが、玉川氏は「ガソリンの価格が上がれば、上がったから(車を)使うのを控えるという方向にいく部分もある」と切り出した。
車も自由に乗れない社会になるのかと思ってしまうが、玉川氏は「無駄なガソリンを使うのをやめようというふうになっていけば、これは本来日本が目指しているCO2の削減にもつながるわけですよね」と、ガソリン価格の高騰がCO2削減になるとの論。さらに「(ガソリン価格の抑制は)市場を今、完全に歪めている」と言い、「これ自体を早くやめたほうがいい」とバッサリ斬った。
玉川氏の主張について、ネット上では《通勤や輸送、レジャーに大打撃なんだけど》《ガソリン代が上がっても使用は控えられません》《玉川は地方を知らない。地方はガソリン車がないと死ぬぞ》などと非難轟轟だ。
「もちろん環境破壊を防ぐことは大事ですが、ガソリン補助金がなくなることでCO2が削減されるかは甚だ疑問。玉川氏は23年9月5日放送の同番組でも、反対の姿勢を示しており、補助金は本来困っている人に行くべきなのに、ガソリン補助金はお金持ちにも恩恵があるとして、『政策として意味がいない』と断じています。しかし、ガソリン税を引き下げるトリガー条項も発動されず、補助金が打ち切られれば、車しか移動手段がない地方の人たちは大打撃を受けますよ。補助金の中止を訴えるのであれば、ガソリン価格を抑える代替案を披露してほしいものです」(週刊誌記者)
地方に住む人々を敵に回してしまったか。
(石田英明)