玉川徹氏、宝塚の「調査は終わったと考えている」を猛批判も思わぬ逆風のワケ

 11月20日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)の放送内容が波紋を広げている。番組では、宝塚歌劇団宙組に所属していた25歳の劇団員が転落死したことについて、同歌劇団が会見で発表した外部弁護士による調査結果を取り上げた。

 その中で、調査した弁護士事務所に宝塚歌劇団を運営する阪急電鉄の親会社の阪急阪神ホールディングスに関連する企業の役員が所属していたことがわかり、調査の公平性に疑問の声が出てきていると説明。同歌劇団側の幹部が〝死亡の経緯の調査は終わったと考えている〟とコメントしたことも紹介した。

 劇団が公表した調査書について、コメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「資料の収集には限界があって、新たな資料、証拠などによって事実を訂正する可能性がある」と予防線を張っていると指摘。「そういうふうな調査なんですよ」と調査が不十分であるとして、「それを持って〝終わったと考えている〟というのは、むしろ、〝終わったことにしたい〟ということなんじゃないのかな」と非難した。

 玉川氏の指摘はもっともだが、ネット上では《泥酔飛び降り事故をなかったことにしている人に言われてもねぇ》《あなたが検証して報告します!と言っていた案件も終わってない》と思わぬ逆風が…。

「2021年8月、新型コロナによる緊急事態宣言下にもかかわらず、テレ朝スポーツ局の社員らが東京五輪番組の打ち上げで飲食。2次会のカラオケ店で社員の1人が誤って店外に転落して救急搬送され、世間から非難されました。この事故を受けて、『モーニングショー』で玉川氏は『調査委員会などを作ってすべてを明らかにする必要がある』『これを全て明らかにして視聴者の皆様に全てお伝えする』と宣言しました。テレ朝は緊急調査チームを設置し、HP上で事故の経緯を説明していますが、玉川氏は番組を通じて視聴者に伝えていません。すでに同局を退社し、フリーの身分ではありますが、公約通り番組内で説明すべきでしょう」(週刊誌記者)

〝終わったことにしたい〟のは玉川氏も同じ!?

(石田英明)

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