不倫報道で「生き恥」、国民民主・玉木代表が“財務省の陰謀”に持論を展開

「生き恥をさらしてでも、今は103万円の壁の引き上げ、これの実現を全力でやりたいと思います」

 国民民主党の玉木雄一郎代表が11月12日放送の「報道1930」(BS-TBS)に出演。前日に発覚した不倫スキャンダルを受けて、司会者から自身の進退を問われると、このように述べた。

 番組で政策について議論を繰り広げる中で、国民民主党の“危うさ”を指摘したのは、中央大学教授で政治学者の中北浩爾氏。「SNSを使った国民民主党のわかりやすい、『手取りを増やす』とか若者向けの政策、ちょっと危ういなと思うことが多いんですよ」と前置きして、榛葉賀津也党幹事長が「ザイム真理教」と発言したり、玉木代表が会見で記者に対して「あなたは財務省と同じなのか」と述べた点を指摘。「財務省批判みたいな形で議論を立ててきて、わかりやすいんだけど、それでいいのかな」と問題提起し、不倫スキャンダルについてもこんな質問を玉木代表にぶつけた。

「ネット上であふれているのは、『財務省の陰謀だ』って話なんですよ」

 この問いに、玉木代表は「それ、こっちは言ってませんよ」と苦笑い。中北氏が「玉木さんが発信して、こういうことはないよ、と言っていただくことが重要なんじゃないか」と主張すると、番組キャスターの松原耕二氏も「そこどうですか? 財務省出身としては…。最近やたらと何かあると、『財務省の犬だ』とか『財務省の陰謀だ』とか多いですよ」と畳みかけた。

 財務省関連の陰謀論について見解を聞かれた玉木代表は「財務省=岩論」を展開。「海の中の岩なんです。財務省は常に同じところに同じように存在している。ただ、政治の力が強くて水位が高い時は岩は見えないので、その政治力で、財務省設置法に財政の健全化とか単年度主義が書いてますから、淡々と仕事してます。かつての私のように」と持論を展開し、「政治が弱くなってるだけだと思いますよ」と結論づけていた。

「玉木氏の回答について、ネット上では『答えになってない』『はっきり否定して』などといった声が聞かれましたが、不倫報道が出て以降、SNSでは『財務省の陰謀』というワードがあふれ、『39歳の美女を送り込む財務省のセンス』『陰謀じゃなくて身から出た錆だろ』などと様々な意見が見られますが、玉木氏が言っていたように、財務省は予算を組むのが大きな仕事。政治家のスキャンダルを追うような諜報部門などは存在しないと言っていいでしょう」(メディア誌ライター)

 もっとも、玉木代表の脇の甘さを指摘する声も多く、「年収の壁」撤廃後、自身の進退にどんな決断をくだすのか。しばらく見守るしかなさそうだ。

(福島シゲル)

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