学校に通う児童、生徒の父兄らと教職員で組織されるPTA。子供の健全な育成という理念のもと、学校の内外での活動に取り組んでいるが、今は夫婦共働きが当たり前。保護者にとっては大きな負担になっている。
自らPTA役員に立候補する人は少なく、任意団体であることから加入を拒否するケースも増加。また、学校によってはPTA自体を廃止するところもあり、先日は岡山県PTA連合会が24年度末での解散を発表したことが大きく報じられた。
そんなPTAの責任者といえばPTA会長だが、実は芸能人の中にも経験者が多い。北斗晶や千秋、菊池桃子、和泉元彌、宮川一朗太、ダイヤモンド☆ユカイなどはメディアでPTA会長だった時のエピソードを語っている。
「仕事内容は月1~2回行われる会合でのまとめ役、それと入学式や卒業式などの学校行事での挨拶の大きく2つ。芸能人は知名度の高さもありますが、一般の保護者よりもケジュールの融通が利きやすい。それに一種の名誉職でもあるため、頼まれると断りきれずに引き受けてしまうケースが多いようです」(教育専門誌記者)
プロ野球界でも落合博満氏、現西武選手会長の外崎修汰選手と新旧の名選手2人もPTA会長経験者。現在声優として活躍する長男・福嗣さんの小学校時代にPTA会長を務めた落合氏は、以前自身のユーチューブチャンネルで学校内での定期的な会合に加え、区内の小学校の会長・副会長が集まるブロック会議にも出席していたことを告白。引退後でスケジュールに余裕があったらしく、積極的に会長職を務めていたようだ。
PTAの会合は話がなかなかまとまらないイメージがあるが、「全員に自分たちの思ってることを言わせなきゃダメ。言わせて気分をスッキリさせてやんなきゃ」と会長時代のオレ流司会進行術についても明かしている。
「芸能人もスポーツ選手も仕事柄、人と接する機会が多く、コミュニケーション力に長けている方が少なくありません。調整能力に秀でており、さらに人を惹きつける魅力を持っている。そういう意味では会長にはうってつけの人材なのかもしれません」(同)
もし子供の学校の保護者に有名人がいたら、ダメ元でPTA会長をお願いしてみるのも案外アリかもしれない。