選手時代や中日での監督時代、そして現在も冷静沈着で感情を露わにすることがほとんどない球界のレジェンド・落合博満氏。昨年からユーチューバーとしても活躍しているが、21日に配信された動画では終始笑顔で、楽しそうに過ごす姿が話題となっている。
実は、この日の動画は初の屋外ロケ。訪れたのは横浜・山下ふ頭にある「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」。実は、落合氏は知る人ぞ知るガンダムの大ファン。しかも、ハマったきっかけとなる作品は、王道の初期シリーズの機動戦士ガンダムや続編のZガンダムなどではなく、現在声優として活躍する息子・落合福嗣が中学時代に薦めたOVAリシーズの「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」。
ガンダムファンとしてはかなり珍しい入り方だが、中日監督時代の08年1月にはガンダムのプラモデル工場がある静岡市の「バンダイホビーセンター」を妻・信子夫人と見学。当時のスポーツ紙にも大きく取り上げられた。
ちなみに今回のロケは、落合氏の動画にバンダイナムコグループのガンダム事業の統括責任者である藤原孝史チーフガンダムオフィサーがゲスト出演した際に、落合氏からGUNDAM FACTORYの見学を直訴して実現したもの。アニメの設定通りの高さ18メートルの等身大モデルの動く初期モデルのガンダムを目にした落合氏は、感動した様子で「これは迫力あるわ。圧倒される」と語っていた。
「野球について話す時はあまり笑みを浮かべることは少ないですけど、この日は終始ニコニコ。少年のように目をキラキラさせていたのが印象的で、本当に嬉しかったんだと思います」(元中日担当のスポーツ紙記者)
落合氏といえば、ガンダム以外にも歴代名馬を女の子に擬人化させた「ウマ娘 プリティーダービー」やロボットSFアニメ「交響詩篇エウレカセブン」、戦闘機がロボットに変形する超時空要塞マクロスの続編シリーズ「マクロスF」など好きなアニメ作品は多い。
「これに関しては福嗣さんの影響が大きいと思いますが落合氏は基本的にオタク。監督時代は口数が少なく番記者泣かせでしたけど、アニメの話題になると少し喋ってくれるのでなんとかしてコメントを貰おうとみんなアニメを観て〝予習〟していました(笑)」(同)
選手や監督として球史に名を刻めたのは、その道を究めるオタク気質のおかげだったのかも。