英王室が揺れに揺れている。
英王室が、キャサリン妃の入院と腹部手術を公表したのは1月17日(現地時間)のこと。手術は無事成功。「がんではない」とするも、病名は本人の希望で明らかにされておらず、妃は29日朝には退院し、ウィンザー城近くの自宅に戻ったと発表されている。
ところが退院前日の28日、とんでもない騒動が勃発した。ダイアナ妃関連著書などを手掛けるスペインの作家でジャーナリストのコンチャ・カジェハ氏が、同国の人気テレビ番組「フィエスタ」に出演。実はキャサリン妃は術後、想定していなかった深刻な合併症に陥ってしまい、医師たちの判断により意図的に昏睡状態になり、「命に危険がある状態だった」と話したのだ。このニュースが瞬時にして世界中を駆け抜けることになった。
「番組でカジェハ氏は、宮廷内の関係者から誰にも話さないことを条件にこの情報を得たとしていますが、王室側の関係者は『宮殿で彼女と口をきいた人など1人もいない。話はすべて捏造されたもので完全に事実無根』と怒りをあらわにしています。真相はわかりませんが、王室が病名を明かさなかったことに加え、キャサリン妃が入院中、ウィリアム皇太子も公務を離れ毎日病院に見舞いに駆けつけていたことで、国内では『よほど容態が良くないのではないか』という噂が囁かれていたことは事実。ただスペインメディアは、昨年1月発売のヘンリー王子の著書『スペア』発売の際にも、版元の指示を無視して英国での発売5日前に店頭に書籍を並べるという“前科”があり、英王室に対してはシビアな対応が目立ちますからね。今回の騒動の行方が気になるところですね」(英王室ウォッチャー)
さらに、英王室が頭を抱える大問題が、チャールズ国王のがん公表だ。チャールズ国王はキャサリン妃が退院した29日午後、妃と同じく病院を後にする姿がキャッチされ、当初王室のスポークスマンは「前立腺肥大の治療のため」と説明していた。しかし、検査の結果がんが判明。国王の意思もあり、公表に踏み切ったとされている。
国王のがん公表を受け、米在住のヘンリー王子が単身、ロサンゼルスからロンドンに戻ったのは6日の午後0時過ぎのこと。そして午後2時45分、ロンドンにある王室の邸宅クラレンス・ハウスのゲートへ車で入るところを英メディアにより確認されている。
「父子が顔を合わせるのは、昨年5月にウェストミンスター寺院で行われた国王の戴冠式以来9カ月ぶりですが、昨年1月に出版したヘンリー王子の回顧録を受け、国王は故エリザベス女王から王子夫妻に贈られたフロッグモアハウスの明け渡しを求め、退去させたことが伝えられています。そのため、帰国した王子がどこに滞在するかにも注目が集まっていたのですが、王子はわずか25時間の滞在でイギリスを出国し、メーガン妃と2人の子どもたちが待つ米国に戻ってしまったというのですだから驚きです。つまり、2人の関係がそれほどまでにこじれてしまっていることでしょう」(同)
覆水盆に返らずか、今後電撃的和解があるのか。英王室のドタバタはしばらく続きそうだ。
(灯倫太郎)