「頑張ってるのにひどい暴言やな」「そういうのはCM中にやってほしい」といった声がSNS上で聞かれたのは、9月27日放送のTBS系情報番組「ゴゴスマ〜GOGO Smile〜」。数々の名実況で知られるフリーアナウンサーの古舘伊知郎が、プロ野球OBでタレントの杉谷拳士に強烈な一言を放った直後のことだった。
この日、現在アジア大会が開催されている中国から、「TBSアジア大会応援団」として現地にいる杉谷が、TBS・山形純菜アナとそろって出演。中継がつながるや、杉谷は「シクラ、シクラ〜、ディンディン、ガンガ〜!」とハイテンションでまくしたて、「お疲れ様です。気まずい」という意味の中国語であることを説明。隣の山形アナは「どんな時に使うんですか」と苦笑い。
その後も杉谷はノリノリで、卓球女子団体で銀メダルを獲得した日本代表チームの活躍ぶりを解説。会場は完全アウェーで、中国選手がポイントを取るたびに「サヨナラホームラン級の歓声」が沸きあがったとのことで、「カッコよくないですか? そんな中で戦っている日本選手団」とその健闘ぶりを称えた。さらに番組MCの石井亮次アナから印象に残った場面を聞かれると、杉谷は15歳の張本美和選手を挙げて、世界3位の選手を相手に1ゲーム目を取った際の状況を「会場中がザワザワ、ザワザワ…、『何が起きてんだ』『どうなってんだよ!』っていう空気がすごいあったんですよ」と臨場感たっぷりに伝え、張本選手を「ネクストモンスター」と評した。
中継の最後には「みなさん、日本選手団、戦ってますから。日本からもアツい声援、心をひとつにしましょう」と日本のスタジオに語りかけて、「せ〜の、ジャ〜ヨ〜(がんばれ)、ニッポン!」と力強く締めくくった。
このやり取りを見ていた古舘は、石井アナに向かって「付き合いがうまい」「よく合わせてるね」と絶賛。石井アナは謙遜気味に「(中継で)3秒のズレがある」と述べると、古舘は「そういうことを言ってるんじゃなくて。立派! さすがMC。この頃、間違った松岡修造みたいな奴が多すぎるの」と杉谷のレポートをこき下ろした。石井アナは目を泳がせながらも「杉谷さんね、盛り上げていただいております。ありがとうございました」とフォローを忘れなかった。
「確かに杉谷さんの中継はかなりハイテンションで、ややスベリ気味だったものの、熱量は松岡修造さんを彷彿させるものでした。しかし、杉谷さんも応援団として現地で一生懸命に取材を行っているので、『間違った松岡修造』はちょっと失礼な気が…。ネット上でも《古舘さん、いくら何でも感じ悪いよ》《杉谷さんが傷つくぞ》《レポート経験が浅いんだからしょうがないよ》と杉谷さんを擁護するコメントが目立ちました」
大ベテラン・古舘アナの叱責に臆せず、杉谷には溌溂としたレポートを期待したい。