Amazonプライムビデオ「広告導入」やむなし!? 国内ユーザーの反応は…

 米Amazonは9月22日、プライム会員向け動画配信サービス「プライムビデオ」に2024年から一部地域(日本は対象外)でコマーシャルを導入すると発表した。広告なしで視聴するには追加料金が必要となるため実質的な値上げとなるが、むしろ日本でも広告導入を望む声もある。

「広告はまずアメリカ、イギリス、ドイツ、カナダで導入され、その後フランス、イタリア、スペイン、メキシコ、オーストラリアに拡大される予定となっています。Amazonによると、プライムビデオ内の広告は『Netflix』や『Disney+』といった競合が提供している広告付きプランよりも『大幅に少なくなる』としていて、追加で2.99ドル(約440円)を支払えば完全に広告を除外することも出来るといいます」(ITジャーナリスト)

 同社は、今回の広告導入について「魅力的なコンテンツへの投資を継続するため」としている。コロナ特需が落ち着き、世界的なインフレが起こり、プライム会員の新規加入が鈍化する中で、新規会員を獲得するためにもスポーツの放映権獲得やオリジナルドラマの制作などコンテンツを拡充していく必要性があると考えているようだ。

「日本では今年8月にプライム会員の年会費が1000円値上げしたばかりだったので、日本は除外されてはいますが、実質値上げとも言えるプライムビデオへの広告導入の動きはネガティブに捉えられているかと思いきや、意外にも日本でも広告を導入すべきといった声も見られました。インプレスが6月に発表した『動画配信ビジネス調査報告書2023』によると、日本国内で利用されている動画配信サービスはプライムビデオが72.6%と2位のNetflixの21.7%を圧倒していますから、広告を導入してもいいからもっとコンテンツを増やして欲しいと考えている人も多いのかもしれませんね」(前出・ITジャーナリスト)

 果たして、日本ではいつ広告が導入されるのだろうか。

(小林洋三)

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