4月21日と28日にアマゾンで配信された令和版の「風雲!たけし城」。34年ぶりの復活とあってネット番組ながら〝この春もっとも注目を集める大型バラエティ〟として業界内でも注目を集めいている。
出演陣は前作と違い、疎遠状態が伝えられるたけし軍団は誰もいないが、たけしと攻撃隊長・谷隼人は今回も健在。これに加え、バナナマンやくりぃむしちゅー、渡辺直美、市川猿之助など超豪華。また、挑戦者には人気グラドルの天木じゅんや〝ミスターSASUKE〟の山田勝己、人気ゆるキャラ「ちぃたん☆」も登場し、それ以外にも日本をはじめ、米国や英国、スペインなど世界各国から300人以上が参加している。
なお、元祖たけし城は150カ国以上で放送された「日本の放送史上、世界中でもっとも見られたテレビ番組」。なので、今回のアマゾン版も配信前から大きな反響を呼んでおり、海外のネット上では《バイオレンス映画の巨匠による唯一のコメディ映画》《来年のアカデミー賞の有力候補だな》など世界的映画監督としての知名度のあるたけしにちなんだコメントが数多く投稿されている。
「もちろん、本当に映画と勘違いしている人は少ないと思いますが、北野監督が芸人であることは海外でも有名。昭和版『たけし城』に出演していたことも当然知られています。新作映画のような扱いでイジる投稿が海外で目立つのは、そうした影響でしょう」(テレビ誌編集者)
ただし、たけし城が海外で賞を受賞する可能性は冗談抜きにあるとも指摘する。
「テレビやネット番組版のアカデミー賞とも謳われるエミー賞なら十分チャンスはあります。同賞はドラマ以外の作品を対象とした部門もあり、今回は世界同時配信。選出条件は満たしています」(前出・編集者)
海外では「HANA-BI」(97年)でベネチア国際映画祭の最高の栄誉「金獅子賞」を受賞したこともあるたけし。それに続く世界的な賞は映画ではなく、たけし城なんてこともありそうだ。