東海オンエア「ガス欠トーク」にマツダが苦言!YouTuberと企業コラボの危うさ

 大手自動車メーカーのマツダは、コラボ企画を展開するYouTuberグループ・東海オンエアが車のガス欠体験を笑いながら話す動画を投稿したことに対し、公式ツイッターで苦言を呈した。あまりにも軽率な行為に、企業はYouTuberとのコラボを控えるべきといった意見も相次いでいる。

「問題となったのは、4月18日と19日に東海オンエアがサブチャンネルに投稿した動画で、メンバーのとしみつとてつやが、立て続けにガス欠になっていたことを明らかにしたのです。てつやのケースでは、高速道路の運転中にエンプティランプが点灯したそうですが、『俺の経験上、なめんなよ』と思い、ニュートラルにしたりしながら走行を続け、岡崎インターのETCゲートを出た途端にガス欠になったといいます。なお、高速道路上でガス欠により停車すると道交法違反となり、普通車では罰金9000円と違反点数2点が課せられます」(WEBメディア記者)

 実はマツダは、20日から東海オンエアとのコラボ企画「東海オンエアカーPROJECT」をスタートさせていたが、同日のツイッターに「あえて真面目にリプライさせていただきます」と東海オンエアにメッセージを投稿。動画内でガス欠に触れるシーンがあったことについて、「ガス欠は本当に危険です。道路で車が立ち往生すれば、事故につながる可能性があります」と苦言を呈し、「燃料残量警告灯がついたら、早めに給油してください」と呼びかけたのだった。

「もし、コラボしたのが芸能人だったなら、所属事務所がチェックしてガス欠の話をする動画は上げさせなかったでしょう。しかし、YouTuberの場合は事務所に所属していたとしても、活動の基本は個人の判断になるのでリスク管理が難しい。2001年にはYouTuberコンビの水溜りボンドが冠番組の開始直後に緊急事態宣言下の飲酒パーティーに参加していたことが明らかとなり、番組は放送休止され、打ち切りになったこともありました。YouTuberを起用する場合は、企業側が予想される禁止事項や決まりごとを事前にしっかりと取り決めておいた方がいいかもしれません」(フリージャーナリスト)

 YouTuberとのコラボは慎重に!?

(小林洋三)

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