パリ五輪でも採用「段ボールベッド」はパイプベッドより高額だけど本当にエコなの?

 開幕式は7月26日(日本時間27日)だが、24日からはサッカーと7人制ラグビーの1次リーグが始まるパリ五輪。パリ郊外のセーヌ川沿いに設けられた選手村には、選手・スタッフ合わせて約1万4000人が滞在する。

 ちなみに宿舎のベッドには、東京五輪に続いて段ボール製のものを使用。前回は海外の選手が飛び跳ねて壊す映像などがSNSに投稿されたが、素材のイメージに反して耐久性に優れ、大会関係者からの評判は良かった。

 2大会続けての採用となり、今後は段ボールベッドが五輪選手村の標準装備になる可能性は高い。ただ、原材料には再生紙が使われ、環境への配慮が謳われているものの、一部ではこれに疑問を投げかける声もあるようだ。

「段ボールベッドの耐用期間は製品にもよりもますが、避難所などで使用されるものだと大体1年。選手村のベッドはもう少し長いと思われますが、一生モノには程遠いのが現状です」(家具メーカー社員)

 だが、東京五輪後は世間の認知度も大幅にアップ。アマゾンや楽天市場などの大手通販サイトを確認したところ、20種類近くの段ボールベッドが販売されている。価格帯は7000~8000円台の商品も一部あるが、ほとんど1万円以上となっている。

 ちなみに、安価で以前から若者などの単身者に人気のパイプベッドも参考までに調べたところ、1万円以下の商品は100種類以上。しかも、その半数が段ボールベッドでは最安の7000円より安い値段で販売されている。

「段ボールベッドは原材料こそ安いですが、パーツの数が多いので製造コストが高いんです。一方、パイプベッドの原材料のスチール(鉄)は、段ボールほどではなくても金属の中ではかなり安い。パイプ状で中が空洞なので原材料の消費量、パーツの数も少ないので加工コストも抑えられるんです」(同)

 それでも段ボールベッドを普段使い用に買う人は増えているようだが、実は“大きな欠点”が存在する。

「湿気への弱さです。特に秋冬にかけて加湿器を使う方は多いですが、段ボールベッドとの相性は悪い。本来の耐用年数よりも早く傷んでしまうケースもあります」(同)

 五輪選手村や避難所などで期間限定で使う分にはいいが、家庭で使う際には注意が必要かもしれない。

※写真はパリ五輪選手村で使用されている段ボールベッド。

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