宅配ピザチェーン大手の「ドミノ・ピザ」は4月24日、「サービス料」を廃止して28日までお詫びセールを実施すると発表した。一部の客からサービス料の計算が分かりにくいと不満が寄せられていたことで決断したというが、これにより先日配達料を導入したばかりの「ピザハット」は少なからずダメージを受けそうだ。
「ドミノ・ピザは昨年10月3日に品質とサービスの向上を目的として注文金額の7%(上限299円)のサービス料を導入していました。しかし『購入した商品の合計金額に対してサービス料が計算されるのでは、商品の選択段階で支払金額がいくらになるのか分かりにくい』といった声が寄せられていたことから、今回廃止を決めたといいます」(フードライター)
また、サービス料において混乱を招いたことから24日~28日までの5日間、「1ハッピーレンジ」のSサイズ6商品の持ち帰り通常価格1145円(以下税込)を599円に、デリバリーの通常価格2290円を1199円に割り引いて提供する「お詫びセール」を開催することも併せて発表している。
「この廃止を受けピザハット側は『やられた』と思っているかもしれません。同社は4月18日からドミノ・ピザのサービス料に追随する形で1回250円の配達料を導入したばかり。しかも、配達料の導入発表直後から《そもそもデリバリー価格に配達料が含まれていたのではないか》といった批判の声も寄せられていたのです。そんな中でドミノ・ピザがサービス料を廃止してしまったことから、今後は《ドミノ・ピザはサービス料を廃止したのにピザハットは配達料を廃止しないのか》といった声は必ず出てくるでしょう。イメージ的によろしくない状況ではありますね」(経済ジャーナリスト)
ドミノ・ピザがこのタイミングを狙ってサービス料を廃止したわけではないとは思うが…。
(小林洋三)