岡田結実「昔から大人の方にムカついてました」/テリー伊藤対談(1)

 バラエティー番組を中心に、モデルや役者としても活躍中の岡田結実。デビューは1歳の時。すでに芸歴20年以上になる大ベテランだ。そんな彼女がこのほど初のエッセイ集「ひねくれぼうず」を上梓。溜め込んだ本音をギュッと詰め込んだ一冊に、天才テリーが質問の乱れ打ち!

テリー 何か大人っぽくなったよね。

岡田 ほんとですか。

テリー 今22でしょう。何かあったの?

岡田 この2年ぐらい、周りのスタッフさんとかにずっと「エロくなりたい」って言ってるんです。

テリー 何で?

岡田 (仲がいい)平成ノブシコブシの吉村(崇)さんに「モテないだろう」とかイジられるのがイヤで、「大人っぽくなろう」「色気を出そう」と思って、服装とか髪型に気を遣うようにしてるんです。

テリー エロくなるって、どういうことなの?

岡田 私的には「サンジャポ」でもお世話になってる壇蜜さんみたいな、エロい中にも知性があるような女性になれたらなと思ってるんですけど。

テリー ああ、そういうことか。今のままでもいいじゃない。

岡田 あら(笑)。

テリー で今日は、この前出した初エッセイ(「ひねくれぼうず」)を読ませてもらったので、それについて聞きたいんだけど、あれはずっと携帯で書いてたの?

岡田 はい。スマホのメモ機能を使って書くようになったのは2017年なんですけど、その時より前に、誰にも見せないツイッターの裏アカ(ウント)を作って、そこでずっと書いてました。

テリー 書き始めるきっかけは何だったの?

岡田 私、反骨精神がすごくあるタイプで。最初の頃は、大人の方にすごいムカつくことが多かったんですよ。やっぱり小さい頃から大人の方とお仕事させていただく中で、「ちっちゃいのにすごいね」とか言われることが多かったので、「こっちだってプロとしてここに立ってるんだぞ」みたいな。

テリー 子供扱いされたくなかったんだ。

岡田 そういう、どこにも出せない気持ちとか、言ってもたぶん理解されないだろうみたいな、ひねくれた考えをメモに残してたのが、たぶん最初だと思います。

テリー 結実さんはお父さんが売れっ子の芸人さん(岡田圭右)じゃない。周りの同世代よりも生活環境には恵まれてたと思うんですよ。そういう中で反骨精神を持つってすごいよね。普通ならその環境に甘んじるというか、うまく付き合っていくような気がするんだよね。

岡田 小さい頃から「芸能一家だからって特別じゃない」っていうことはずっと言われていて、例えばスーパーに行った時に「今日はキャベツが安いね」とか、そういう感覚をちゃんと持ってる人間になってほしいっていうのは、ずっと言われて育ったので。

テリー それはお父さんが言うの?

岡田 やっぱり父はずっと芸能界の仕事をしてるので、普通の感覚がなくなる怖さみたいなものを教えてくれましたね。でも母も元芸能人なので、「芸能人になっても特別な人みたいにならずに、ずっと感じのいい人でいて」っていうのは、よく言ってました。

(つづく)

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