キムタク&新垣結衣VS福山雅治&大泉洋「4月期刑事ドラマ対決」勝つのはどっち?

 テレビ地上波のドラマでも看板枠として知られているフジテレビの「月9」(月曜21時)とTBSの「日曜劇場」(日曜21時)。4月期放送のドラマは両枠とも“大物キャストによる刑事ドラマ”ということで早くも話題となっている。

 まず月9は歴代最多11回目となる木村拓哉主演の『風間公親-教場0-』。20年、21年の正月に放送されたSPドラマ「教場」「教場Ⅱ」のシリーズ3作目だが、時系列的には過去2作品よりは前の設定。木村も警察学校の教官ではなくベテラン刑事という役どころだ。

 木村と初の共演となる新垣結衣演じる新人刑事の指導官という立場で、これまでの刑事ドラマにはあまりなかった関係性の2人を軸に物語が描かれている。

 対する日曜劇場は、福山雅治と大泉洋がW主演する『ラストマン-全盲の捜査官-』。福山はFBI(米国連邦捜査局)から期間限定で派遣された鋭い分析力を持つ全盲の捜査官という役で、犯人検挙のためには手段を選ばない徹底した現場主義を貫く刑事役の大泉とは真逆のキャラクターだ。

 プライベートでも友人同士として知られているが、共演はNHK大河ドラマ「龍馬伝」(10年)以来13年ぶり。同作でも息の合った演技を見せた2人だけにファンの期待も高い。

「どちらも話題性は4月スタートのドラマでは突出していますが、高視聴率が確実に期待できそうなのは『教場』。SPドラマで数字を残したことで今回の連ドラ化につながっているからです。一方の『ラストマン』は、視力を失った捜査官という前例のない設定なので、初回の視聴率でいくつとれるかがカギ。それに原作なしのオリジナル脚本のため、キャストは魅力的でも不安要素はこちらの作品のほうが大きいですね」(テレビ誌編集者)

 なお、福山雅治が過去に主演した日曜劇場『集団左遷!!』(19年)の平均視聴率は10.3%で、大泉洋主演の『ノーサイド・ゲーム』(19年)は12%。通常の連ドラなら十分ヒットと言える数字だが、同じ放送枠の歴代作品の中では物足りなさは否めない。
 
「これを超えられるかが目標になるでしょうね。その点、月9は昔と違って平均視聴率2ケタになかなか届かず、そういう意味では『教場』のほうがハードルは低い。日曜劇場ほどのプレッシャーはないと思います」(前出・編集者)

 両作品の視聴率対決の行方にも注目したい。

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