アプデしないと機能停止できない…コロナアプリ「COCOA」は最後まで使えなかった!

 新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」が、11月17日に配信が開始されたVer3.0.0へのアップデートをもって機能を完全停止する。

 20年6月にプレビュー版が公開されてから2年半でその役目を終えるが、ネット上ではねぎらいの言葉はほとんどなく、《本当に使えなかった》と怒りの声すら聞こえてくる。

「開発と運用に13億円もの税金がかけられたCOCOAは、コロナ陽性者と1メートル以内15分以上接触すると通知が送られてくる接触確認アプリで、これまでに4100万のダウンロードがありました。しかし、今年9月にコロナ感染者の氏名などを確認する全数把握が見直されることが決まり、『ルールが変わるとココアを活用する前提が変わる』と河野太郎デジタル相が運用を停止することを明らかにしたのです」(社会部記者)

 河野氏の発表から2カ月も経っている。そのままフェードアウトすれば良いものを、なぜ今になってアップデート版が配信されたのか。

「実は、COCOAはこれまでのバージョンのものだと、アンインストールしても接触確認のための定期的な処理が作動し続けてしまい、若干の通信やバッテリーの消費が起きてデバイスに負担がかかり続けることになるんです。そのため、完全に停止させるには17日にリリースされたVer3.0.0に一度アップデートを実施してから、画面の指示に従って機能停止の手続きをおこない、その後にアプリをアンインストールしなければならないのです」(ITライター)

 いやはや、最後の最後まで手間をかけさせられたCOCOA。コロナ禍は第8波が到来したとも見られているが、もちろん、「くずアプリ」の復活が望まれることはなさそうだ。

(小林洋三)

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