「気にしてません」維新・女性候補が猪瀬直樹氏の“性ハラ”否定も再炎上

 来る参議院選に日本維新の会から出馬予定の元東京都知事・猪瀬直樹氏(75)が、街頭演説の際、同党女性候補者・えびさわ由紀氏(48)の肩や胸部を何度もタッチするシーンが同党のYouTube動画の中に収められていた。

 動画公開後、SNS上では《性ハラでは?》《なんで何回も胸触ってるの!?》とその行動を非難する声があがり、6月17日にはチャンネルから当該動画が削除された。しかし、その後に出された双方のコメントに対しても疑問の声が広がっており、未だ炎上の火は沈静化していない。

 物議を醸した場面は、あろうことか候補者であるえびさわ氏の名前を猪瀬氏が言い間違えてしまうシーンにあった。名前の言い間違いを訂正する際に、猪瀬氏はえびさわ氏の肩を左手で連続タッチ。胸元付近にも触れたように見えた。その後も、肩を撫でるように手を置く仕草が見られた。
 
 批判を受けて猪瀬氏は自身のTwitterで「仲間を紹介する際、特に相手が異性の時は肩に手をやるなど身体を触ることには慎重になるべきだとご指摘をいただきました。たしかに軽率な面がありました。十分に認識を改め、注意をして行動していきたいと思います」と投稿。
 
 また、えびさわ氏も「応援演説時に猪瀬さんの手が私に触っていると話題になっている案件。朝日新聞の記者が取材に来られたので『特に当たっていない』とお応えしました」「動画を見た人から肩には当たっているようだと指摘されましたが、まったく気にしてませんでした」と身体への接触を否定。さらに「猪瀬さんとわたしの関係では全く問題が無かったものの、猪瀬さん本人からは丁寧なご連絡がありました。胸にあたってもいないし、話題になったことにむしろ驚いたほどなのに、誠実な対応だと思います」とも続けた。
 
 えびさわ氏の「あたってない」コメントに対し、SNS上では《被害者を責めるのは“セカンド被害”にもなる気がするけど、このコメントはセクハラを容認しかねないメッセージで残念》《本人が訴えないならセーフ!という考えは、性ハラ防止の妨げになる》《『性ハラをうまくいなす私』的な感じがした》《完全に忖度》《えびさわ由紀さん、『触るなクソって思いましたが言えませんでした』って表明したほうが支持される気がするよ》《触るのも気持ち悪いけど、それを問題にしないことも気持ち悪い。女性へのボディタッチを許す社会にしないでほしい》などと、双方の対応を疑問視する声が噴出している。

 本人が気にしていなくとも、政界で活躍する女性として、ボディタッチ行為には「NO」と言ってほしかったところだ。

(浜野ふみ)

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