元東京都知事の「お行儀」が物議を醸している。コトの発端は、ある演劇評論家が10月31日に投稿したXだった。演劇評論家は「土曜夜新国立『尺には尺を』を観た人から、堪りかねて通報。客席の元都知事が、傍若無人、足は投げ出す、お菓子の紙はチリチリポリポリが止まず、老婦人が制してやっとやめたとのこと」とポストしたのだ。続けて、「元都知事は夫人と観劇だったらしいのだが、何で制止しなかったのだろうか、残念」と綴った。
通報主の話が事実であれば、観劇する態度としてはあまりにも行儀が悪いと言わざるを得ないだろう。タレントのラサール石井もSNSで、「私も同じ回を観てました。観劇態度は最悪。色の濃いサングラスに黒で統一した格好で身体を揺すりながらヤカラのように歩き、劇場にはふさわしからぬ出立ちでめっちゃ目立ってた」と報告した。
「演劇評論家、ラサールともに元都知事の名前は明かしませんでしたが、存命の『元都知事』といえば国際政治学者の舛添要一氏と、参院議員の猪瀬直樹氏の2人しかいません。しかし、舛添氏は11月2日更新のXで『私は、新国立劇場で観劇していません』と完全否定しています。一方、猪瀬氏の妻で画家の蜷川有紀氏は10月31日更新のXで『新国立劇場で「尺には尺を」を観ました』と報告しています。となると、今回の『マナー違反の元知事』は猪瀬氏ではないか、とネット上では盛り上がっていますね」(週刊誌記者)
ところで、猪瀬氏といえば国会でのマナーもたびたび問題視されている。
2023年6月に開かれた参議院の「地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会」で、猪瀬氏が使用を禁止されているスマホを操作し電子音が鳴り響き、審議が一時中断してしまった。同年4月には参院議員運営委員会理事会中にガムをかんでいたとして、厳重注意を受けている。
「お行儀だけでなく、金の面でも汚点を残しています。都知事時代には、医療法人の徳洲会グループから現金5000万円を受け取ったにもかかわらず、選挙運動費用収支報告書に記載しなかったことが問題視され、結果的に都知事辞任に追い込まれました。この問題で猪瀬氏は公職選挙法違反の罪に問われ、罰金50万円を支払っています」(前出・記者)
本来の職務以外での騒動ばかりがバズりまくる猪瀬氏なのだった。
(石田英明)