松屋が満を持して“チー牛”を販売開始したことがネット上で話題となっている。
松屋フーズが展開する松屋は、5月31日より「チーズ牛めし」「キムチーズ牛めし」を発売開始した。とろとろでコクの強いゴーダチーズが、牛肉の甘みを引き立てる相性抜群のトッピングとなっている。「チーズ牛めし・並」の価格は税込み550円。競合牛丼チェーンと価格を比較すると、吉野家では「チーズ牛丼・並」が税込み544円、すき家の「とろ〜り3種のチーズ牛丼・並」は570円という価格設定で、松屋よりも先行してチーズ牛丼の販売を行っている他社の価格と足並みを揃えている印象だ。以前より松屋ファンの間ではチーズ牛めしを待望する声があり、一部では裏ワザ的にチーズ牛めしを楽しむファンもいたようだ。
「松屋フーズが展開するカレー専門店・マイカリー食堂では、カレーのトッピング用メニューとしてチーズの取り扱いがありました。『松屋のチーズ牛めしを食べたい』というファンの間では、松屋とマイカリー食堂の複合店で、牛めしとチーズをそれぞれ注文し、オリジナルチーズ牛めしにするという食べ方がひそかに流行していました」(グルメ情報誌ライター)
松屋のチーズ牛めし販売に、ネット上では様々なコメントが寄せられているようだ。ここまでネット民の関心が高いのにはある理由がある。
「2018年頃、ネット掲示板などを中心に、地味でイケてない容姿の男性がチーズ牛丼を注文している様子のイラストが話題になりました。それが転じて、《チーズ牛丼食べてそう》《チー牛顔》などと、イケてないことを揶揄するネットスラングとして“チー牛”という言葉が浸透してしまいました。松屋がチーズ牛めしの販売を発表するとネット上では《チー牛大歓喜》《ついに松屋もチー牛出したか》《チー牛とは思われたくないけど、これは食べに行くしか》とスラングにかけた書き込みも多く見受けられます。マイナスな意味で使われがちな“チー牛”ですが、ネット上の軽口のようなものなので、多くの利用者は気にせず“チー牛”を楽しんでいます」(情報誌ライター)
裏ワザを使ってでも食べたいほどの松屋の“チー牛”。マイナスなスラングの事は忘れて、一度は味わっておきたいものだ。
(浜野ふみ)