「松屋」創業祭第2弾「黒毛和牛ハンバーグ定食」は“脇役”にも注目!

 牛丼チェーンの「松屋」が、創業55周年を記念した期間限定メニューの第2弾として、6月15日より「黒毛和牛100%ハンバーグ」(単品790円、ライスセット890円、定食990円=税込)の販売を開始した。
 
 松屋の“限定”といえば「シュクメルリ」や「ごろごろチキンのトマトカレー」「チーズタッカルビ定食」などバラエティに富んでいたことから、55周年の第2弾がシンプルな「黒毛和牛100%ハンバーグ」とはあまりに意外性がない気がしてしまうが、それだけこのメニューには自信があるのかもしれない。実際に食べに行ってみた。

 券売機で「黒毛和牛100%ハンバーグ」のライスセットの食券を購入しようとしたところ、商品画面には「ご提供までお時間をいただく商品です」との文字が。まさか、ひとつひとつ店で焼き上げているわけではないだろうが、時間を計ってみたところ提供までには約13分かかっていた。ファーストフードとしては時間がかかる方だが、まあ許容範囲内ではあるだろう。

 運ばれてきたハンバーグは、赤ワイン風味の特製ソースに浸ったこぶし大の大きさ。これにマッシュポテトが添えられている。このハンバーグ、中央には穴が開いていて、松屋によれば「ハンバーグの中心から特製ソースを染み込ませ、より味わい深く本商品をお楽しみいただける」といい、「美味しさ詰め込みポケット」なのだという。

 ハンバーグに箸を入れてみたところ、途端に肉汁がブワーッと溢れ出してくる。そのまま口に放り込むと、中はフワッとしているのだが、外は粗挽きの黒毛和牛の食感も噛みごたえもしっかりあって、噛むごとにジューシーで肉々しい黒毛和牛の味わいが口いっぱいに広がる。デミグラス系の赤ワインソースは、コクと酸味があってかなり本格的。まるでステーキハウスで食べるハンバーグのようで、これで890円とはコスパ良すぎ。

「美味しさ詰め込みポケット」のおかげか、ハンバーグにはしっかりとソースが絡んでいるので、とにかくご飯が進みまくる。記者がお邪魔した店ではご飯おかわり自由だったので、ハンバーグを半分食べたところで2杯目へ。このハンバーグ、一見はサイズが小さいかと思われたが、わりと肉厚なので丼にごはん2杯食べるのにちょうどいいくらいのポテンシャルは持っている。

 注目はマッシュポテトで、メチャクチャ滑らか&クリーミー。赤ワインソースとの相性も良く、超絶美味しい。もう、これだけサイドメニューとして別売りしてほしいくらいの出来だ。
 
 SNS映えや話題性よりもド直球の美味さで勝負してきたといった感じで、さすがは松屋55周年記念メニュー。感服いたしました。

(ビートル鈴木)

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