19年に引退し、現在は故郷ブラジルで牧場経営などをしながら悠々自適な日々を送る元サッカー日本代表DFの田中マルクス闘莉王。
実は、野球好きとしても知られ、21年シーズンのメジャーMVPを受賞した大谷翔平の大ファンを公言。自身のYouTubeチャンネル「闘莉王TV」でもたびたび触れているが、11月26日配信の動画では「もし彼がサッカー選手だったら」というテーマでトーク。俊敏性があれば、世界トップレベルのFWになっていたとべた褒めしている。
「大谷選手はメジャーでホームラン王争いするパワーだけでなく、今シーズン26盗塁を記録した素晴らしいスピードの持ち主。しかも、193センチ、95キロという恵まれた体格で、身体能力だけなら全盛期のC.ロナウドよりも上です」(サッカージャーナリスト)
エンゼルスではサッカーボールを使ったトレーニングを取り入れており、闘莉王は大谷がリフティングする姿を動画でチェック。「左足もできるし、右足もちょっとできる。やっぱりセンスがありますね」と足さばきの様子から潜在能力の高さを認め、適正ポジションに自身と同じDFではなくFWを挙げる。
しかも、イングランド・プレミアリーグのチェルシー所属でベルギー代表FW、ロメル・ルカクのような圧倒的なフィジカルを武器にした選手になった可能性が高いという。
「ロシアW杯の日本戦にも出場した代表通算67ゴールのベルギーのエースFWです。体格も大谷選手に似ており、決定力もあって味方を生かすポストプレーも上手い。文句なしのワールドクラスのプレイヤーです」(同)
深刻な得点力不足は世界の多くの国が抱えている悩みで、日本代表にとっても長年の大きな課題。特に現在はカタールW杯最終予選の真っただ中で、連続出場に黄色信号が灯っている状態だ。もし大谷が野球ではなくサッカーを選んでいれば、出場危機どころか今ごろ世界の強豪国の仲間入りを果たしていたかもしれない。