木下元都議の“コメンテーター起用”はTVキー局でなく「関西某局」?

 東京都議選の期間中などで、計7回の無免許運転を繰り返していたとして在宅起訴され、22日、ついに都議会を辞職した木下富美子氏。そんな彼女に対し11月25日、元宮崎県知事の東国原英夫氏が「こういう輩も、熱(ほとぼ)りが冷めた頃、しれっとコメンテーターなんかでTVやネットに出て来たりするんだろうな〜。木下富美子氏を呼びそうな番組は何と無く想像付くけど(笑)」とツイートして話題になったが、その言葉通り「すでに複数の制作会社が水面下で彼女に接触を試みているようです」と語るのが、制作会社関係者だ。

 同氏は民放で数本のバラエティー番組を担当しているが、「東国原氏は『ゴゴスマ』出演の際、『彼女は都議会議員なので、TOKYO MXはまず間違いない。あと、各種ネット番組。地上波なら、「サンジャポ」や「TVタックル」等かな』と、個別に番組名を列挙していますが、TOKYO MXには東京都も出資し株主になっているため、出演はありえないでしょう。『サンジャポ』についても、爆笑問題の太田光が自身のラジオ『爆笑問題カーボーイ』で『にわかにサンジャポスタッフが動いてますよ、きっと今頃、不審な動きを…。いろいろ様子をうかがって、どういうタイミングで呼び出すか』とイジってはいるものの、現在の世論動向を考えればすぐの出演は難しいでしょう。また、『TVタックル』に関しても、テレ朝は痛い経験がありますからね、とんとん拍子での出演とはならないと思われます」

 というのも、テレビ朝日には25日の「大下容子ワイド!スクランブル」に「山尾志桜里」として活動していた元衆院議員で弁護士の菅野志桜里氏がVTR出演。「議員時代に人権問題に取り組み続けた」弁護士として、中国・新疆ウイグル自治区の人権問題についてコメントしたが、

「放送後、《いくら、話題性あるからといっても、安易すぎるだろうが》《これで視聴率が取れると勘違いしているのか?いい加減、テレビマンは気付けよ》等々、ネット上に非難が続出。むろん、制作側もある程度の反応は想定していたでしょうが、ここまで拒否反応が起こるとは想像していなかったのでは? 木下氏への出演交渉についてペンディングになってもおかしくありません」(前出・関係者)

 これまでにも、不貞問題で議員辞職した宮崎謙介元衆院議員が「サンジャポ」で生謝罪し、「このハゲーーッ!」の豊田真由子元衆院議員がフジテレビ系「バイキング」で復帰、その後、「TVタックル」にたびたび出演していることは周知の事実。

「とはいえ、今回の木下氏の件は倫理的な問題ではなく法律違反ですからね。過去のしくじり元議員たちと同列にするには無理があります。その辺りをテレビ局側がどう考えるか。ただ、出演させれば話題になることは間違いないため、あえて関東ではなく関西などのローカル局で復帰させ、様子を見てキー局で起用、という仰天プランもあるかもしれません」(前出・関係者)

 現在、年末年始の番組制作が続くテレビ各局にとって、喉から手が出るほどほしいのが視聴率がとれる企画だが、はたして……。

(灯倫太郎)

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