2食1万円の強気価格でも即完売! ANAビジネスクラス機内食の評判とは?

 コロナ禍で大打撃を受けた世界の航空各社が行っている機内食の通販。日本でもJALとANAが昨年から販売しているが、いずれもエコノミー用かラウンジなどで提供するカレーに限定されていた。

 そんな中、ANAは11月25日に国際線ビジネスクラスの一部路線で実際に提供していた「ハンバーグステーキセット」の販売を開始。国産牛肉の粗挽き肉を使用した肉汁たっぷりの逸品で、「牛骨や牛肉、野菜を煮詰めた特製デミグラスソースとの相性も最高。機内食のレベルを超えている」と実際に食べたことがある旅行ジャーナリストも絶賛する。

 ANAの機内食を手がける清水誠総料理長が考案した一品だが、2食で1万円と価格はかなり強気。ハンバーグと付け合わせの野菜・マッシュポテト以外にもオリジナルブレッド3種類、特製スイーツ「フランボバニーユ」が各2個ずつ付いたセットになっているとはいえ、なかなか攻めた値段設定だ。

 ネット上では「食べたい…」や「見てるだけでヨダレが出てくる」といった好意的なコメントも多かったが、なかには「さすがに1食5000円は高すぎる」などの本音も。

「これまでANAが扱っていたエコノミー用機内食は、12食セットで9000円。1食750円とリーズナブルな設定でした。今回のビジネスクラス用ハンバーグステーキも確かに美味しいし、これほどのクオリティなら割高になって当然ですが、あまりの価格差ゆえに批判的な声が上がったのでしょう」(同)

 それでも25日発売分は販売開始後にすぐに売り切れ。エコノミー用機内食はこれまでに125万食を売り上げる大ヒット商品になっており、ビジネスクラス用も値段の影響もなく上々の滑り出し。

 いわゆる「お取り寄せグルメ」の場合、高額な商品でも売り上げを伸ばしている。しかも、機内食ならバリエーションも豊富なうえ、未発売のファーストクラス用もある。機内食通販ブームは今後もしばらくは続きそうだ。

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