序盤3戦を1勝2敗の負け越しで迎えたサッカーW杯アジア最終予選のオーストラリア戦。先制するも後半22分に同点に追いつかれる厳しい展開ながら、41分にオウンゴールで辛くも勝利。星をようやく五分に戻したが、10月13日時点でグループ4位と苦しい状況は変わらず、もし3敗目を喫したら森保監督の責任問題に発展するのは避けられそうにない。
そんな中、次期代表監督候補として横内昭展代表コーチの昇格案のほか、FC東京の長谷川健太監督の名前も挙がっているが、海外の強豪と戦うには外国人指揮官が必要との声も多い。実際、世界には現在フリーの名将たちが数多く存在する。
例えば、リーガ・エスパニョーラ2年連続制覇を果たした前バルセロナ監督のエルネスト・バルベルデ、3度のチャンピオンズリーグを含む11個のタイトルをもたらした前レアル・マドリード監督のジダン、ポルトやチェルシー、トッテナムなど欧州の名門クラブを指揮した智将ビラス・ボアス、ユベントスやインテルをセリエA優勝に導き、イタリア表監督も務めたアントニオ・コンテ、東京五輪で日本代表を破って銅メダルに輝いた前メキシコ五輪代表監督のハイメ・ロサノなど。これはほんの一部だが、いずれも申し分ないキャリアを誇る。
「ただ、オファーするにしてもネックとなるのは年棒。これまでの日本代表監督の最高額はアギーレ元監督の2億5000万円と言われていますが、ビッグクラブの監督は5億、10億が当たり前。報酬的に格安となる代表監督を引き受けてくれるかは疑問」(サッカージャーナリスト)
だが、ビラス・ボラスは昨年、フランスメディアの取材に対し、日本代表監督に興味があること、かつて候補として名前が挙がっていたことを匂わせるコメントをしている。
「日本の場合、外国人監督に対してはお金以外のサポートもしっかりしており、条件としては決して悪くありません。タイミングさえ合えば大物監督に来てもらえる可能性も十分あります」(同)
専門家やサポーターの間でもたびたび議論になる次期代表監督の人選。果たしてどのような展開があるのか、今後の動向を見守りたい。