新政権が組閣を行うと、そのたびに有識者たちは「○○内閣」と勝手にキャッチフレーズを付けるのが恒例になっている。メディアの求めに応じているに過ぎないが、今回の岸田内閣についても様々な呼び名が登場。なかには一般の有権者たちにも同様の質問を行っているテレビ局や新聞社もあり、大喜利状態と化している。
例えば、国民民主党の玉木雄一郎代表は政権誕生後に株価が暴落したことを受けて「株価サゲサゲ内閣」、社民党の福島瑞穂党首は「大丈夫か内閣」と野党らしい皮肉を込めたネーミング。多数のCM・広告を手がける大手広告代理店のコピーライターも「政権批判を行う野党の立場を明確にし、かつ適度に毒を込めてわかりやすい」と評価する。
一方、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「新鮮だけど薄味内閣」、政治評論家の有馬晴海氏は「派閥均衡薄味内閣」と、おなじみの論客2人は、いずれも〝薄味〟というワードを入れている。
「岸田内閣のイメージを客観的に示していますが、コピーとしてすっきりしているのは伊藤さん。有馬さんは全部漢字なのでカタすぎて伝わりにくい印象を受けます」(同)
他にも「大臣ガチャ内閣」(東国原英夫)や「がんじがらめ内閣」(古舘伊知郎)、「ハロウィーン内閣」(デーブ・スペクター)、「幕の内弁当内閣」(漫画家・倉田真由美)、「きんぴらごぼう内閣」(日本テレビ報道局政治部長・小栗泉)などバリエーション豊かな呼び名が並ぶ。なかでも東国原氏は、情報番組でこの命名を披露した際、スタジオの反応が微妙だったことに即座に反応、「スベった」と反省のコメントを述べるところは元芸人らしい。
「少し前に話題になった親ガチャという言葉から引用したのかもしれませんが、わかりにくかったですね。まあ、その点で言えば東国原さん以外の方も似たり寄ったりかと(笑)。ただ、総理が自ら命名した『新時代共創内閣』も正直わかりにくいですけどね」(同)
さて、いちばんしっくりくるのは…?