ガッキーと星野源の「ダブルロス」、ショックに震える投資家と注目株とは?

 5月19日にメディア各社が一斉に報道した星野源とガッキーこと新垣結衣の結婚報道。日本全国で驚きと祝福の声が上がる中、しかるべき事態に震えつつ備えていたのが株式投資家だ。

「有名芸能人の結婚や婚約が報道されると『ロス』や『ショック』の影響なのか、日経平均が下がるので『芸能人アノマリー(理屈では説明できない株価の動き)』が起こるのが常だからです。例えば小倉優子ショックでは−1010円、優香ショックの−582円、北川景子ショックの−479円…と、実際に株価が大きく下がっています。石原さとみの時に至っては、東証システム・トラブルで取引が停止してしまい、『石原さとみレベルになると東証まで止めてしまう』などと言われました。もちろんこの場合はネタですが、ほぼ確実に株価が下がるので、ヘタな日銀の黒田発言より瞬間的な影響力は強いかもしれません」(経済ジャーナリスト)

 そこへきて今回はガッキーと星野源という今をときめく人気者のダブル・ロスとくれば、さぞや株価も下がるのでは、と市場関係者は見ていたのだが。

「当の日経平均は、結婚報道は19日の16時過ぎなので影響がまだ及んでいない19日の終値が2万8040.72円で、20日9時の寄り付きは2万7875.50円で下げスタートでしたが、その後回復。終値は2万8098.25円でほぼ前日と変わらず、珍しくアノマリーは発動しませんでした」(前出・ジャーナリスト)

 確かに才能があって浮ついた報道もなく、共に仕事熱心で好イメージなキャラ同士からなのか、あまり「ロス」「ショック」や批判的な話が聞こえてこない。よく見るのは、きっかけとなった「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)の契約結婚から真の恋愛に至る過程がそのまま、「現実を見させられていたってことかW」といったような、ドラマの内容と現実の出会いがリンクし過ぎていて、あっけにとられているといった感想のようなレベルだ。

 一方、下げ圧力がかからなかっただけに、めでたい話とあって個別銘柄では祝福買いや思惑買いで上げる銘柄・下がる銘柄も出てくるはずだ。

 ガッキーの所属はレプロエンタテインメントで非上場で、しかも結婚と同時に退所を発表しているので株価に関係はないが、星野所属のアミューズは上場企業だ。そのアミューズの株価は、19日の終値が2172円だったところが20日は2222円で寄り付いて高値を維持。数日前まで2180円前後で推移していた株価が2240円前後を彷徨って高値を維持している。

「逃げ恥」婚の舞台となったTBSはしばらくはこの話題を引っ張って祝福ムードを盛り上げるだろうが、当の株価は19日が1892円で引けた後、20日の直後は1910円まで上げたもののその後は下げて、1800円台後半でだらだらと停滞している。TBS関係者の思惑と投資家の心理は別のようだ。

 今回の結婚で最大の注目株は任天堂だ。星野はスーパーマリオ35周年のCMに、ガッキーはリングフィットアドベンチャーのCMにと、こちらも「ダブル出演」しているからだ。そしてこちらは19日時点で6万2950円で20日になるとむしろ少し下げた後、前日と同水準を維持。21日になると急遽6万5000円近くまで上げるが、しばらく下げで推移していたので結婚とはあまり関係なく反発に転じたと見るのが自然だろう。

 その他、互いのスポンサー関連ではガッキーのコーセー、明治HD、星野の日清食品HD、NTTドコモなどがあり、今後も含めてどう影響するかが注目される。

(猫間滋)

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