一方で新垣にとっては、結婚を契機にCMのギャラアップというチャンスが到来するという。
「『逃げ恥』の〝恋ダンス〟で紅白歌合戦を沸かせたように、新垣は老若男女問わず幅広い層から支持されている。大きなスキャンダルもありません。現在の相場はトリプルAの1本7000万円以上ですが、今後は結婚特需で8000万円クラスとなる。夫婦共演ともなれば1億4000万円とも言われます」(広告代理店関係者)
昨年12月にニホンモニターが発表した「2020女性タレントCM起用社数ランキング」によれば、昨年はCM9本で、女性部門11位。単純計算しただけで、6億円以上を稼ぎ出した。そして現在も7社、11商品のCMに出演中である。
ただし、今後はCMクライアントによって泣き笑いが聞こえてきそうだ。
経済評論家の佐藤治彦氏によれば、
「女性関連の商品は好調に推移すると思います。特に化粧品(KOSE『エスプリーク』)。コロナ禍でマスク生活が続いているだけに、終息すれば、需要が一気に高まるでしょうからね。化粧品などの商品の場合、その品質だけでなく、CM女優さんの幸せ度も大きなポイントになる。『私も幸せになりたい〜』と自然に手が伸びます(笑)」
逆に男性購買層に強い商品には心配も出てくる。
「男性ファンのガッキーロスは半端ない。星野さんが才能豊かな人だということはわかるが、若い男性ファンからは『なんで星野源なの!?』という声がすでに聞こえてきている。それだけに飲料や食品(アサヒ飲料『十六茶』など)のCM効果は心配になりますね」(佐藤氏)
様々な憶測があるものの、CM出演さえ堅守すれば、業務提携する事務所にとっても悪い話ではないだろう。ところが、そうはうまくいかない事態が想定されているという。
「そもそも、昨年10月に『逃げ恥』のSPドラマ撮影で再会し、そこから結婚を前提に交際が始まったという公式発表をメディア関係者は信じていません。16年に『逃げ恥』で知り合ってから約1年後、星野は新垣と同じマンションに引っ越し、精神的なストレスに悩む新垣のよき相談相手になっていた。並行して仕事をセーブし、新垣の実家のある沖縄で休養するスタイルを続けてきました」(スポーツ紙芸能デスク)
電撃結婚と独立までがトントン拍子に進行していったのは、時間をかけて周到に準備されてきたからだというわけだ。
「新垣は『自分のスタイルをじっくりと構築してまいります』とコメントしていますが、個人事務所はほとんど仕事を新規に入れない方向で進めているそうです。理由はもちろん『妊活』でしょう。2人の年齢を考えても、初出演が決まったNHK大河ドラマの撮影後からだとみられている。すでに『事実上の引退』という声が聞こえてきます。星野は過去にくも膜下出血を患っており、もとよりファミリーの絆を重んじるタイプの新垣は家庭に収まって夫を支え、子育てに専念する腹づもりのようです」(スポーツ紙放送担当記者)
膨大なCMギャラもなげうつというわけか─。
最後に、佐藤氏がこう締めくくる。
「もしも引退なんてことになれば、得するのは大河を放送するNHKぐらいです。それだけは避けてもらいたい。損失が計り知れないだけに、逆に星野源さんに主夫になってほしいです。作曲に専念すれば、自宅でも活動は可能でしょう。ガッキーの熱烈なファンから『お前が引退しろ!』などと言われないためにもそうすべきです(笑)」
ドル箱女優が、金では買えないものを手に入れてしまったようだ。
*「週刊アサヒ芸能」6月3日号より