「ドラマで恋人役」から結婚した芸能人夫婦は”離婚しにくい”の法則

 4月に入籍した有吉弘行・夏目三久と同様、日本中に大きな衝撃を与えた歌手で俳優の星野源(40)と女優・新垣結衣(32)の電撃婚。2人が夫婦役を演じた人気ドラマにちなんで〝逃げ恥婚〟と呼ばれているが、今回のようにドラマや映画の共演がきっかけでゴールインすることは決して珍しくない。

 ただし、彼らのような大物芸能人同士のカップルでお互い恋人・夫婦役だった場合、後に離婚に至るケースは思ったほど多くない。

 古くは70年代に多数のドラマ・映画で共演し、〝ゴールデンコンビ〟と謳われた山口百恵・三浦友和夫妻は結婚から40年経っても仲睦まじく、86年公開の映画『そろばんずく』で安田成美演じるヒロインと彼女に一目惚れする広告マン役だった木梨憲武は今や芸能界きってのおしどり夫婦として有名だ。

 また、最高視聴率35.7%を叩き出した98年の学園ドラマ『GTO』で同僚教師役を演じた反町隆史・松嶋菜々子も続編のスペシャルドラマ(99年)では恋人同士の設定に。私生活でも同年から交際をスタートさせ、01年に結婚。週刊誌では過去何度も離婚危機が報じられてきたが、気がつけば結婚20周年だ。

 さらに市村正親・篠原涼子は舞台『ハムレット』(02年)の恋人役、堺雅人・菅野美穂は映画『大奥〜永遠〜』(12年)で将軍と大奥、昨年12月に結婚を発表した松坂桃李・戸田恵梨香も映画『エイプリルフールズ』(15年)で一夜限りの関係を持った男女という役柄だった。

 こうした大物芸能人同士のドラマ・映画共演婚について芸能ジャーナリストは、「かつては大物同士の共演婚でも離婚は多かったのですが、平成以降はそれほど多くない。社会が不貞に厳しくなったことに加え、今のスターは昔と違って家庭的だし、プライベートも地味な人が多い」と上手くいっているカップルが意外と多い理由について分析する。

 芸能界にはまだ独身の大物俳優・女優は数多くいる。「この2人、本当は付き合っているんじゃ……」というのはいかにも素人的な発想だが、そんな妄想を膨らませながら作品を観るのも案外楽しいのかもしれない。

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