プロ野球でいま一番の”遺恨カード”といえば阪神×ヤクルト。ウワサに違わぬ展開となったのが、16日−18日に行われた甲子園球場での3連戦(17日は雨天中止)。16日、18日とも阪神が勝ち、連勝を7に伸ばしてセ・リーグの首位を独走。でも、そんな結果など吹っ飛ぶぐらいの後味の悪さが話題になっている。
「16日の阪神の先発は制球力に難のある藤浪投手。ヤクルトの主力、山田哲人と好調の塩見に死球を当てました。塩見選手への死球後に藤浪は降板したのですが、それまでにも危ないボールがあったことから、ヤクルトファンは冷や冷やしていたようです。でも、藤浪は荒れ球が功を奏してか無失点で勝利投手に。そして次戦18日には阪神の岩貞投手がヤクルトの主砲・村上、そして加治屋投手が再び塩見に死球を当てた。その直後に阪神の大山がヤクルトの梅野投手から死球をもらった時点で警告試合が宣告されてしまったんです。この流れにとにかく怒りを抑えられないのがヤクルトファン。2試合で4つ当てたのは阪神、その後に1つ当てたのがヤクルト。ところが、まるで喧嘩両成敗のような裁定に、第1戦の時点で警告試合にするべきだったという声があがりました」(スポーツライター)
そんな中、ヤクルトファンからは、無茶な要求もあがっているのだとか。
「藤浪が登板した場合は頭部付近への死球でなくとも、例えば2つ目の死球で危険球扱いにすべきとの無茶苦茶な意見もあるようです。というのも、プロ野球ファンは〝藤浪に荒れ球は付き物”と認識しており、それを楽しんでいるフシもある。ですから、相手チームの主力に当てても『藤浪ならしょうがない』といった雰囲気になっていることに憤懣やるかたないといった様子です」(前出・スポーツライター)
阪神が予想以上の強さで首位を走っているからこそ、厳しい目で見られているようだ。
(飯野さつき)