阪神・藤浪「コロナ感染」で競馬界が大パニック(2)無観客G1の表彰式も…

 藤浪と競馬界のつながりは他にもある。今年1月4日には、タレントの木梨憲武がインスタグラムで「競馬会。野球会。木梨の会」と銘打ち、武、巨人の坂本勇人、そして藤浪との食事会を公開している。

「結局、藤浪の会食相手は関西テレビのアナウンサーと記者で、現在も自宅待機だけに、藤浪の14日以降の行動が注視された」(阪神担当記者)

 18日に体調不良を訴えた長坂は風邪と診断されて23日まで寮で療養、伊藤隼は19日から25日まで2軍練習試合に帯同と行動が判明も、藤浪は18日の2軍練習試合以外はほぼ甲子園で練習だった。

「独身の藤浪の夜の行動がはっきりせず、他の4選手も公表されないでは、阪神関係者との接触に不安を持った人は多いはず。特に競馬関係者は、福永祐一や池添謙一が甲子園で始球式をするほどの阪神ファン。調教師や馬主の中にも阪神ファンは多い」(デスク)

 そのせいもあってか、3月25日を境に競馬界の感染拡大防止対策が一段と強化された。スポーツ紙競馬担当記者が明かす。

「無観客で開催されたGⅠ高松宮記念を4日後に控えて慌ただしいはずが、馬主や育成トレーニング施設関係者などのトレセン立ち入りが基本的に中止になった。それも馬主サイドの自主的な自粛だったと聞きました。26日の時点ではGⅠの口取り撮影や表彰式は馬主限定で行うと発表されていましたが、それも中止になった」

 3月28日から全レースの口取り撮影や表彰式などが取りやめになり、29日の開催現場は、中山競馬場で降雪による3レース以降の中止もあって、慌ただしさが増した。

「28日から検量室周辺への立ち入りが制限され、各社2枚までの『特別取材許可証』が渡された(GⅠ当日は3枚)。騎手の控え室も基本的に立ち入り禁止となり、調教師も入れない状況です。JRAは公式には発表していないが、『騎手が感染したら開催中止』というムードが流れている」(前出・競馬担当記者)

 そんなやさきの4月3日夜、JRA職員のコロナ感染が判明。この職員は3月28、29日と阪神競馬場で勤務し、調整ルームの執務担当だった。そこで藤懸貴志、川須栄彦、岩崎翼の3騎手と会話していたことも明らかになったのである。3騎手は翌週の騎乗を取りやめた。

 さらに3月28日には地方競馬との交流競走の一部が、4月7日から30日まで取りやめと決まった。

「すでに地方競馬関係者の家族が感染したという話もあり、騎手会では東西のトレセンへの行き来についても慎重な議論が続いているそうです。JRAの職員も3日に感染したことが発覚したばかり。4日のレースでは騎手の乗り替わりもあり、予断を許しません」(前出・デスク)

 藤浪のとんだトバッチリを食った形の競馬界だが、くれぐれもファンの期待を裏切らないでほしい‥‥。

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