経営再建中の大塚家具が2月10日、2020年4月期(19年1月〜20年4月の16カ月)の業績予想を発表。純損益が66億円の赤字になる見通しであることが明らかになり、改めて大塚久美子社長の手腕に疑問の声が上がっている。
「同社は今期からヤマダ電機の傘下となり決算期を変更したため、16カ月間という変則的なものとなったことから単純比較はできないものの、昨年末のセールも振るいませんでした。加えて、新型コロナウイルスの影響でハイラインズと提携しておこなっている中国展開にも遅れが見込まれており、前期よりも業績が悪化していることは確実です」(経済ジャーナリスト)
なお、大塚は16年12月期から赤字続きとなっており、4年間での純損益は累計で200億円を超えている。それだけにネット上では、《これだけ赤字を続けられるなんて、久美子社長はもはや“家具屋姫”じゃなく”赤字姫”だな》《ヤマダは完全に判断を見誤ったね。彼女は疫病神では》《なぜ久美子社長は自ら責任を取ろうという意思がないのか不思議でならない》《経営再建と唱えているが、ますます悪化しているようにしか見えない》など厳しい意見が相次いでいる。
「久美子社長は昨年の1~6月期決算で『構造改革は一巡した』と延べ、今後は明るい見通しであることを強調していましたが、結果はご覧の通り。2月7日からはヤマダの『LABI1日本総本店池袋』『LABI 品川大井町』『LABI1なんば』『LABI LIFE SELECT 千里』の計4店舗で家電と家具をセットにした商品の販売もスタートしていることから、今後さらに大塚の売上が落ち込むようなことがあればヤマダにも大きな影響を及ぼしかねません」(前出・経済ジャーナリスト)
それでも久美子社長はめげそうにないが…。
(小林洋三)