経営不振にあえぐ家具販売大手の「大塚家具」は、インテリアの月額レンタルサービスを展開する「airRoom」と提携して家具のサブスクリプションを7月16日より開始したが、このサービスに対して「迷走しているのか」との声もあがっている。
「大塚家具がサブスクは定額で家具が借り放題というわけではなく、ダイニングテーブルが月額3520円(税込=以下同)、本革ソファが同5060円など商品ごとのレンタルとなります。対象商品は今のところ約70種類。最低3カ月間からの利用が可能で、レンタルする場合は受取時と返却時にそれぞれ送料3300円が掛かるといいます」(家具量販店関係者)
これにネット上では、《送料が往復で6600円ってのはちょっと高すぎ》《このコロナ禍に誰かが使った家具をレンタルする商売にどれだけ需要があるのか疑問》《サブスクを始めるタイミング悪すぎじゃない?さすがに迷走しすぎ》《ヤマダ家具になる日も近いなあ》など厳しい意見が相次いでいる。
「例えば、購入すれば約3万円する大塚家具で人気の曲木加工の椅子をレンタルしたとします。月々のレンタル価格は2090円ですが、利用は最低3カ月からとなるので6270円となり、月額レンタルの3倍となる往復の送料6600円を加えると3カ月のレンタルで1万2870円となる。これが高いか安いかの判断は人それぞれでしょうが、ネット上のコメントでも指摘があった通り、コロナ禍の今、レンタルするかというと…。このサービスが大塚家具の苦境を助けてくれるものではない、という気がしますね」(経営コンサルタント)
7月30日には大塚家具の株主総会が開かれるが、久美子社長の命運やいかに。
(小林洋三)