永江朗一覧

永江朗「ベストセラーを読み解く」人類は生物の頂点じゃない 植物や微生物の力は偉大だ

 フィクション、ノンフィクションを問わず、巻末の参考文献一覧を眺めるのが楽しい。大ベストセラー「リング」「らせん」(共に角川書店)などで知られる鈴木光司の新作「ユビキタス」の参考文献には、「植物は〈知...

エンタメ

永江朗「ベストセラーを読み解く」AIが宇宙を闇に変える!? これは「無用の心配」ではない

 世界的ベストセラー、「サピエンス全史」や「ホモ・デウス」(共に河出書房新社)で知られるユヴァル・ノア・ハラリの新著である。  人類の歴史を情報ネットワークの歴史として読み直す。上巻「人間のネットワ...

エンタメ

永江朗「ベストセラーを読み解く」習近平体制が日本移住を促進!? 逃亡はエレガントな反逆だ!

「潤日」は「ルンリィー」と読む。著者によると最近中国で流行っている言葉で、良い暮らしを求めて中国を脱出する人々を指すという。日本の中世・近世にあった逃散を連想させる。逃散は領主の圧政に反抗して、村ごと...

エンタメ

永江朗「ベストセラーを読み解く」ページを捲る手が止まらない 複雑な構成力に驚きの連続

 デビュー作の「同志少女よ、敵を撃て」(早川書房)が「本屋大賞」を受賞してベストセラーになった逢坂冬馬の新作である。「同志少女よ─」では、独ソ戦最前線の女性狙撃兵を、第2作の「歌われなかった海賊へ」(...

エンタメ

永江朗「ベストセラーを読み解く」「労協」の事業内容は多種多様 今後は組合の時代が到来する

 明るい未来像を思い描けない時代になった。今日より明日が、今年より来年が、10年後、20年後が、良くなっているとは思えない。だから、働くことについての意識が変わるのも当然だ。「一所懸命働いて、会社が大...

エンタメ

永江朗「ベストセラーを読み解く」「名言」の出典を探す旅が面白い すごい才能が現れたものだ!

 本書は第172回芥川龍之介賞を受賞した小説である。ゲーテが残した(かもしれない)言葉を探す経緯を、その6年後に主人公の娘婿が小説にした、という体裁をとっている。  娘婿は冒頭の「端書き」で登場する...

エンタメ

永江朗「ベストセラーを読み解く」血と汗と体液がダダ洩れ…全行間から熱量溢れる物語

 安堂ホセは「ジャクソンひとり」(河出書房新社)で文藝賞を受賞してデビュー。同作は芥川賞候補になり、第2作「迷彩色の男」も候補になった。そして第3作が、25年第172回芥川賞を受賞した本作である。 ...

エンタメ

永江朗「ベストセラーを読み解く」中国の景気は消費者がカギ!日本の経済対策のヒントも…

 中国経済については極端な悲観論と楽観論がある。長く続いた高成長はすでに止まり、やがて破滅に向かっていくしかないだろうという見方。いやいや、これからも成長は続いていくだろうという見方。  日産をはじ...

エンタメ

永江朗「ベストセラーを読み解く」江戸時代中期と現在は重なる 21世版・蔦重の出現を願う!

 今年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の主人公は蔦屋重三郎。略して蔦重。江戸時代中期の人物である。  蔦重の肩書きをなんといえばいいのか。現代でいうなら、編集者、出版社経営者、出版プ...

エンタメ

永江朗「ベストセラーを読み解く」林真理子新体制の期待が失望に…マンモス私大の深すぎる闇

 林真理子が日本大学の理事長に就任した時、火中の栗を拾おうとするその姿勢を讃える声も多かった。人気作家で日本文藝家協会理事長も務める超多忙な身にもかかわらず、スキャンダルにまみれて窮地に陥った母校のた...

エンタメ

1 2 3 4