藤浪が「第2のホセ・アルバラード」になる!?
いまだ移籍先が決まらないFAの藤浪晋太郎に関し、フィリーズが獲得交渉に乗り出すとの一報が伝えられたが、その去就はいまだ不明だ。獲得の可能性があるとして他にも具体的な球団名が挙がっているものの、交渉は一向に進まない。
「これまで藤浪の去就について伝えられたのは、各球団の地元メディアが、『獲得したら面白いんじゃないか。覚醒するかもよ』と進言する内容ばかりです」(米国人ライター)
今回のフィリーズ獲得説も、同球団を応援する専門メディア「フィリーズスポーツネットワーク」が発信源だ。しかし、その「進言記事」には、藤浪が耳を傾けるべき朗報が含まれていた。
フィリーズにはケイレブ・コーザム投手コーチがいる。コーザムコーチは左腕リリーバーのホセ・アルバラードの「ノーコン」を解消させた前例があるのだ。
「アルバラードは最速160キロ以上、カッターも150キロ台を誇る剛腕ですが、制球難で自滅してしまうタイプでした。コーザムコーチの指導後にノーコンが解消され、リーグを代表するリリーバーに生まれ変わりました」(前出・ライター)
同コーチはヤンキース、レッズの伝統球団で現役時代を過ごしたが、成績はイマイチ。しかし、引退後にフィットネスやリハビリを専門とするスポーツ施設で学ぶと、20年オフにフィリーズから投手コーチのオファーをもらった。スポーツ科学を学んだこともあり、指導は理論的でわかりやすいという。
あのトレバー・バウアーでさえ、「技術面での知識が豊富で、話しているだけで勉強になった」と認めていた。フィリーズスポーツネットワークは、「藤浪も再生できるはずだ」と報じている。
「フィリーズスポーツネットワークは、藤浪は先発での起用を希望しており、それがネックになっているのでは、と交渉遅延の状況を説明していました」(前出・ライター)
先発でやっていきたいのなら、コーザムコーチに学ぶべきだ。藤浪の代理人は「オファーはある」とコメントしていたが、逆にフィリーズに加入を「お願い」すべきではないか。
(飯山満/スポーツライター)