ツートライブがゲットした「グリーン車」賞レース優勝以外で“昇格”する吉本芸人の基準とは

 結成16年以上の漫才師がトーナメント形式で競うお笑い賞レース「THE SECOND」。その第3回大会が5月17日に開催され、結成18年目のツートライブが見事優勝。3代目王者の座に輝いた。

 そして翌18日、大阪市中央区の「森ノ宮よしもと漫才劇場」で記者会見を開いた2人は、早くも“優勝の恩恵”を実感していると明かした。

 ボケの周平魂は「天下の吉本興業さん。本日、東京から大阪への帰りの新幹線がグリーン車でした。ビックリしました」と笑顔で報告。相方のたかのりも「グリーン車に慣れてなさすぎて寝れんかったです」と話し、周平は「俺はバチーンと寝れたけどね。パーンと足をのせておしぼりもらって」と茶目っ気たっぷりに語った。

 吉本芸人の間では、新幹線のグリーン車に乗れるかどうかが一種のステータス。全国区の賞レース、たとえば「M-1グランプリ」「キングオブコント」「R-1グランプリ」「THE W」そして「THE SECOND」で優勝すると、“グリーン車昇格”のご褒美があるというのは、芸人界隈では有名な話だ。

 さらに「ある程度の年収を超えるとグリーン車に格上げされる」との噂も根強く、そのボーダーラインは「2000万円説」や「3000万円説」がささやかれているという(芸能ライター談)。

 実際、賞レース優勝歴がなくてもグリーン車を利用している芸人は多く、ニューヨーク、すゑひろがりず、オズワルド、EXIT、マユリカ、アキナなどがその例。逆に、2016年「キングオブコント」で優勝したライスは、23年までグリーン車昇格とならず、長らくそのネタで笑いを取ってきた。

 ツートライブは今回の優勝で新幹線のグレードアップだけでなく、大阪市内での移動手段まで変化。「これまで使わなかったタクシーに乗れるようになった」と語り、一夜にして生活スタイルが一変したことを実感しているという。

 まさに、努力が報われる瞬間。ツートライブの今後の活躍からも目が離せない。

(鈴木十朗)

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