お笑いコンビ・サバンナの八木真澄が2月13日、都内で行われた吉本興業と金融庁による新NISAの普及促進を目的としたイベントに出席。「狭小住宅」を購入したことを明かした。その名の通り、狭くて小さい住宅。実際のところ、住み心地はどうなのか。
八木は同イベントで2年前に32年ローンで大阪に戸建てを購入したことを告白。土地の広さは14坪で「すごく狭くて。狭小住宅。縦(高さ)はあるけど、横(奥行き)が細長くて」と説明した。
不動産情報サイトなどによると、一般的には狭小住宅は15坪(約50平方メートル)以下の土地に立てた住宅のことを指す。土地が狭いために3階建てにして床面積を増やしたり、床下に収納スペースを設けたりすることが多いようだ。
狭小住宅は土地が狭いゆえ、土地の購入価格を抑えられるのが最大のメリットだ。八木宅のように縦に細長い〝ペンシルハウス〟が多く、屋上を設ければ立地によっては素晴らしい眺望が期待できる。土地が小さいので、固定資産税を安く抑えられるのも大きい。
その反面、デメリットも少なくない。土地が狭いぶん、各フロアの面積が小さくなるのは仕方がない。3階建てになれば、階段の上り下りが大変で、年をとってからは特に大変だ。周囲の住宅と距離が近いことが多く、日当たりが悪かったり、隣家からの生活音が気になったりすることもある。さらにもっと大きな落とし穴があった。
「戸建ては建物が老朽化して価値がほとんどなくなったとしても、地価が上昇を続ければ、土地のぶんで資産価値は高く維持できます。しかし、土地が狭いと資産価値はあまり期待できません。とはいえ、都心の人気エリアの場合は土地が狭くても十分な資産価値があります。狭小住宅を建設・購入する場合は、立地を重視すべきです」(住宅誌ライター)
八木が住宅ローンを払い終えるころ、資産価値はどうなっているだろうか。
(石田英明)
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