東京ドームで行われたドジャースとのMLB開幕シリーズのために来日したシカゴ・カブス。3月13日には神田明神で必勝祈願を行っており、この時チーム関係者に振舞われたのは、北九州発祥の人気うどんチェーン「資さんうどん」。境内には同社が所有する大型のキッチンカーが横付けしていたが、この異色のコラボを実現させたのは開幕投手を務めた今永昇太投手だ。
実は、彼の出身地も同じ北九州。子供のころから食べてきた今永からのオファーだったそうで、選手やスタッフたちもその味を絶賛。特にクレイグ・カウンセル監督は、おかわりまでしていたほどだ。
そんな資さんうどんは、もともと九州のローカルチェーンだったが、昨年10月に外食大手のすかいらーくHDが子会社化。全国展開の方針を打ち出しており、東京(両国)への初出店もそれを見据えたものだ。
現在うどんの全国チェーンは、業界1位の丸亀製麺、2位のはなまるうどんの2強状態だが、これに割って入る存在となるのは確実視されている。しかも、全国展開だけでなく、海外進出も視野に入れている。
すかいらーくHDの金谷実社長は、昨年11月に放送された地元福岡のテレビ局の取材に、「近い将来、台湾への出店というのを考えたい」「まずそこから東南アジアに」と語り、進出の時期についても26年をめどに考えていることを明かしている。
「米国進出はしばらく先になりそうですが、トッピングの種類が豊富なうどんチェーンは米国人にも大人気。海外でも丸亀製麺が北米各地に出店していますが、どの店舗の連日大盛況です」(フードライター)
なお、カブスの本拠地シカゴは、すかいらーくHDのしゃぶしゃぶチェーン「しゃぶ菜」の米国1号店が21年にオープンしている。
「同社はシカゴを中心に米国各地の進出を計画しており、同社サイト内の海外展開のページにもそれを示すマップがあります。そのため、資さんうどんが米国進出した場合も最初はシカゴになるかもしれませんね」(同)
シカゴだったらカブス効果で今すぐ出店しても現地で人気店になりそうな気もするが…。