ピッチングより凄い? ダルビッシュ有、メジャー級の「コメント力」

 ダルビッシュ有といえば、言わずと知れた日本人メジャーリーガーの1人。シカゴ・カブスに所属する投手だが、その素晴らしいピッチングだけでなく、ツイッターでの“コメント”もメジャークラスの影響力を持つ。

 記憶に新しいところでは、7月28日の更新。野球評論家の張本勲氏の発言をバッサリ切り捨て、15万以上の「いいね」を獲得した。そのときのことを振り返ろう。同日放送の報道番組「サンデーモーニング」(TBS系)の「週刊・御意見番」のコーナーに張本氏が出演。夏の高校野球岩手大会の決勝戦でプロ注目の右腕・大船渡高校の佐々木朗希投手が故障を防ぐために登板を回避したことについて、張本氏は「ケガを恐れるようなら、スポーツを辞めたほうがいい」と発言した。

 しかし、張本氏に対してダルビッシュは漫画「ドラゴンボール」の龍のキャラクターを引き合いに出し、「シェンロンが一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う」とツイート。故障をしては元も子もないというダルビッシュの意見に対して、多くのフォロワーは同意し、件の数の「いいね」がついた。

 闇営業問題で一時は引退も決意したという、お笑いタレント・宮迫博之に対しては、思いやりを見せた。7月19日の更新で「宮迫さん引退とか嫌やわー。メジャーには引退って言いながら復帰する例はザラなんで自分は待ってます」とつづり、「#セカンドチャンス」と添えた。ダルビッシュのやさしさが支持された形で、このツイートにも1万8000以上の「いいね」がついた。

 プロ野球・中日ドラゴンズの松坂大輔投手が右肩の故障でリハビリ中にもかかわらず、ゴルフをして規律違反の処分を受けた問題にも、ダルビッシュは持論を展開。

「5月17日の更新で、ダルビッシュは『膝や腰のケガならわかるけど、肩だからゴルフくらいいいんじゃない?リフレッシュにもなるし』と擁護しています。その後のツイートでは『日本は怪我している期間の球団内外からの縛りがキツすぎます』と非難。ダルビッシュの意見に否定的なコメントもありましたが、ゴルフもリハビリの一環として考えてもいいのでは…という柔軟な考え方に賛同する人もいました。でも、賛否が分かれるということは、ダルビッシュの発言力の大きさを証明しているともいえます」(週刊誌記者)

 引退後は、コメンテーターか?

(石田英明)

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