2027年放送のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」では、主人公・小栗忠順を松坂桃李が演じることになったが、彼は徳川埋蔵金伝説のカギを握るとされる最重要人物のひとり。ネット上をザワつかせることになったが、そもそも実在するのかも定かではない。当時の幕府は深刻な財政難に陥っていたからだ。
一方、これに対して令和埋蔵金伝説と言われているのが、世界的イリュージョニストのプリンセス天功が日本各地に隠した埋蔵金だ。今年1月、自身に密着したネット番組の中で埋蔵金について言及。20年以上前から莫大な資産の一部を国内6カ所に埋めたことを明かすと大きな話題となり、後に7カ所に増やす計画があることを認めている。
気になる埋蔵金の金額について本人は「一生を3回できるくらい」と具体的な金額は伏せたものの、ネット上では総額130億円という噂が拡散。有名無名を問わず、様々な人物が埋蔵場所を予想、あらゆる地名が飛び交っているが、あくまで推理に過ぎず情報が錯綜している状態だ。
「ただし、他人の土地に勝手に侵入すれば不法侵入、さらに許可なく掘って金品を埋めた場合は不動産侵奪罪に問われる可能性があります。そのため、自身が所有する土地、もしくは知人が所有する土地に許可を得て埋めたと考えるのが妥当でしょう」(埋蔵金事情に詳しいライター)
ちなみに具体的な地名を本人は明かしていないが、5月に大阪市内の吉本興業本社で行われたメディアの取材では西の方角を指して「あっち側、期待できます」と少なくとも1カ所以上は西日本にあることを匂わせた。
また、6月1日には「週刊さんまとマツコ」(TBS系)に出演。明石家さんまは1998年に北朝鮮公演を成功させたエピソードに絡め、埋蔵スポットの1つは同国に近い新潟県の佐渡島だと大胆な推察を披露。さらにマツコ・デラックスは、「山梨でしょ!」とかつて彼女が初めて脱出イリュージョンを行った富士山があり、天功自身も倉庫を所有する同県に違いないと考察。本人は肯定も否定もしなかったが、いずれの埋蔵場所も自身と何かしらの関わりのある場所であることは認めている。
「少なくとも埋蔵金の存在自体が事実という時点でロマンがあります。本人もヒントと言えるほどではなくても数多くの情報を出しており、考察のしがいはあると思います」(同)
この夏、行楽の予定を立てていない人は、テンコー埋蔵金の旅なんていうのも面白そうだ。