資産運用の有効な手段の1つとして取り上げられることの多い不動産投資。安定した利回りが確保できれば、低金利時代には考えられない利益を上げることができるとあって、興味を持っている人も多いのではないか。
一方で、悪徳不動産業者による詐欺的な被害が後を絶たないのが、この投資の問題点だ。元艶系ビデオ男優のしみけんも、2月13日に自身のXで悲痛な声を上げている。
「不動産投資やられました。現状利回り13.5%の新潟の物件を売買契約。明日午前に1800万弱の決済。そんな前日の本日18時に『すみません。入居者がほぼ全員退去予定となりました。』と」
しみけんは、カモフラージュ要員を住まわせておいて、売れたら退去させたのでは、と業者を疑っている。そして、この投稿に多くのネットユーザーから、《典型的なカーテンスキーム》と指摘があったのだ。
「カーテンスキームとは、物件に入居者がいないにもかかわらず、カーテンを設置することで空き部屋ではないと思わせ、購入を促す方法のこと。空室が多い物件などを売りたい場合に使われる方法の1つです。物件が売り出されている間だけ関係者を住まわせて満室にし、売却後に退去させる手口もあります。対策は、必ず現地を訪れ、ポストや出入り口など、きちんと住民に生活実態があるかを確認すること。数カ月以内に新規契約している部屋が多い物件は、カーテンスキームの可能性を疑ったほうがいいでしょう」(不動産ジャーナリスト)
しみけんはその後、不動産会社に出向いて責任者に説明を求めたというが、「お引き取りを」と無下にされたという。
不動産投資は、慣れている人でもトラブルの発生率が高いという。高利回りという数字に踊らされることなく、情報を集め、リテラシーを高めてから挑戦するべきだろう。
(ケン高田)