空港だけじゃない!意外と知らない「駅のラウンジ」

 航空会社の上級マイル会員やビジネスクラス以上の利用者、またはゴールド以上の特定のクレジットカード会員向けなどに用意されている空港ラウンジ。落ち着いた雰囲気でドリンクなども提供されているため、離陸直前までくつろぐことができるが、最近は一部の鉄道駅にもラウンジが設置されている。

 例えば、東京駅には新幹線グランクラス利用者、ビューゴールドカード会員などが利用できる「ビューゴールドラウンジ」、実質的には有料のコワーキングスペースだが、JR東海の「エクスプレス予約」「スマートEX」会員向けの「EXPRESS WORK-Lounge」(20分220円~)がある。

 また、渋谷駅構内の地下通路にある東急が運営する「渋谷ちかみちラウンジ」は、「TOKYUポイントカードTOP&」や「Tokyo Metro To Me CARD」の所有者が利用可能。ただし、これらのカードを持っていなくても渋谷ちかみち総合インフォメーションで手続きすれば無料で利用できるため、待ち合わせに早く着いた場合、小休止したい時には便利だ。

 この他にも「プロローグ四季島」(上野駅)、「THE ROYAL LOUNGE YOKOHAMA」(横浜駅)、「ろくもんラウンジ」(軽井沢駅)、「ラウンジ瑞風」(京都駅)、「TAIJU」(琴平駅)、「ラウンジ金星」(博多駅)などのラウンジがあるが、これらはすべて観光列車やクルーズトレインの乗客専用。その点では一般向けとは言い難い。

 海外では一等車などの最上級クラスやそれに相応する座席の乗客専用ラウンジを整備しているところが多い。しかし、その点において日本が遅れを取っているのは否めない。せっかくグランクラスの切符を購入して乗車前にラウンジで過ごせるのは東京駅のみなのはあまりにさびしい。

 需要は間違いなくあるだろうし、有料制にしても利用者はいるはず。今後、乗降客の多い新幹線停車駅など各地の駅にラウンジが次々と誕生することに期待したい。

※写真は東京駅のビューゴールドラウンジ

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