JR東海、9カ月ぶり酒類の車内販売再開も“泥酔客”対応に懸念の声

 10月18日、JR東海は東海道新幹線(東京~新大阪)の車内販売で、新型コロナウイルスの影響で今年1月21日から販売を休止していた酒類の提供を25日の始発から再開すると発表したが、これには泥酔客への厳しい対応を求める声が相次いでいる。

「同社の広報によれば、『新型コロナウイルスの感染状況や社会情勢を含めて(酒類販売再開を)判断した』といいます。これまでも車内への酒類の持ち込みや飲酒自体は禁止していませんでしたが、車内販売でビールやハイボールなどは非常に人気が高く、売れ筋商品でしたから、販売側もなるべく早く再開したいという思いがあったのではないでしょうか」(鉄道ライター)

 新幹線で飲む酒は旅のひとつの楽しみではあるが、その一方で飲酒によるトラブルも少なくないため、ネット上では《酒を販売するのは構わないが、大きな声で話しているグループがいたら直接車掌がしっかり注意してほしい。車内放送で注意を促すだけではダメ》《走る宴会場にはならないようにしてほしい。酔っぱらいには毅然とした態度で対応するべき》《酔っ払って騒いでいる連中がいても、結局は一言二言注意するだけで状況は改善しないからな。次の駅で下ろすくらいのことをしてほしい》などの意見も少なくない。

「今年3月には東海道新幹線の車内で泥酔した客が女性客に絡むトラブルが発生し、対応した乗務員に対して悪態をつくなどの事案がありました。この時、JR東海は警告はし続けたものの乗車は認めたといい、《泥酔客への対応が甘すぎでは?》といった批判が相次いでいました。酒類提供の再開によってこうしたトラブルが増える可能性は十分考えられますし、この冬には感染の第6波があるとも言われていますから、車内で酒を飲む場合のマナーを徹底してもらいたいものです」(鉄道ライター)

 コロナ禍に安心して新幹線旅行を楽しめる環境づくりをお願いしたいところだ。

(小林洋三)

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