東海道新幹線が半個室座席導入を発表!利用者からは「もっと増やして」の声も

 かねてよりグリーン車を上回る上級クラス座席を東海道新幹線に導入することを発表していたJR東海。3月19日、詳細が明らかになり、27年度中を予定していることが分かった。

 設置されるのは、のぞみ号などに使用されているN700S系車両の一部の10号車。現在は4席×17列のグリーン車だが、このうち5列分のスペースに計6席の上級クラス座席が設けられる。通路との間には壁が設けられ、さらに開閉式のドアを設置。鍵付きのため、高いプライバシーが確保されている。

 また、座席はレッグレスト付きのシェル型リクライニングシートで、Wi-Fi、荷物スペース付き。さらに前後の座席とは壁で仕切られるわけではないため、反転させることで向かい合わせにすることも可能。夫婦やカップルなど2人での利用にも対応している。

 JR東海のリリースのイメージ画像を見る限り、シートのゆったり感は東北・上越・北陸の各新幹線に導入されている「グランクラス」に匹敵。ただし、各座席が仕切られている分、こちらのほうがより高級感がある。飛行機のファーストクラス、またはビジネスクラスでも一部の航空会社は機材によって半個室型の座席になっており、フルフラットシートではないがそれに近いものとなりそうだ。

 ただし、ネット上では好意的な意見が多いものの《1編成にたった6席では少なすぎる!》《もっと増やしほしい》など設置座席数の少なさに対する不満の声も多い。

 ちなみに東海道新幹線は、1編成16両のうち、3両がグリーン車。それだけ需要があるだけに半個室座席に座りたいという人も多いだろう。それに今は金に糸目をつけないインバウンドの訪日旅行者も大勢いる。

 JRの指定席は、1カ月前からの予約になっており、東京と出雲市・高松を結ぶ、寝台列車「サンライズ出雲・瀬戸」はハイシーズンになると争奪戦が繰り広げられることで有名だ。東海道新幹線は運行本数が多いとはいえ、予約開始後すぐに満席になる可能性は高い。

 半個室座席の導入は楽しみだが、予約したくても確保するのは簡単ではなさそうだ。

※画像は、東海道新幹線の半個室座席のイメージ(JR東海・リリースより)

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