河野太郎氏に「国民的人気が高かった」、玉川徹氏に異論続々

 石破茂自民党総裁が10月1日に第102代総理大臣に指名され、石破内閣が発足した。閣僚人事では、総裁選に立候補した他の候補者の処遇に注目が集まった。9月27日、総裁選直後の会見で石破氏は「今回総裁選をともに戦った8名の方を、それぞれの最もふさわしい役職に」と語っていたが、河野太郎氏、上川陽子氏、茂木敏充氏の3名が重要ポストから外れることとなった。

 10月1日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」では、組閣人事を徹底解説。元テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏は、河野前デジタル相について、「河野さんは国民的人気がすごく高かった人なんですよね。だから、前回の総裁選の時にはあれだけ票が入ったわけですから」と述べてこう続けた。

「だけどマイナ保険証では躓いたって言っていいと思うんですけど、さらには、なぜ派閥を出ないでやったんだっていう部分なんですよね。それでも派閥でそのまま出るって選んだ部分があるにもかかわらず、最後に親分である麻生さんにハシゴを外されたわけですよね。だから聞いている話では、それに関しては相当ショックを受けてるみたいですよ」

 先の総裁選では、河野氏は麻生派から出馬したにもかかわらず、麻生太郎氏は高市早苗氏を支持するよう働きかけたと言われる。結果、1回目の投票で河野氏が獲得した議員票はわずか22票。これは石破内閣で財務相に抜擢された加藤勝信氏の16票に次いで少ない票数となっていた。玉川氏は「河野さんは相当、これから復活難しい」と語っていたが、SNSでは《国民人気が高い? 嘘でしょ》《マイナ保険証は関係ないでしょ? ブロックで本性出しただけ》《テレビ朝日の電波もブロックされるぞ》などと続々と異論が寄せられた。

「確かに、3年前に読売新聞が行った世論調査で、河野氏は『次の総理にふさわしい人』として1位になりました。ところが翌年の22年にデジタル改革担当大臣に任命されると、度重なるマイナ保険証の不具合で、批判の矢面に立たされて凋落。SNSで批判してきたアカウントを一方的にブロックするとの風評も広まりました。実際、今回の総裁選で獲得した党員票はわずか8票でした。一般視聴者の大半は、河野氏の“絶頂期”などすっかり忘れていることでしょう。そのため、玉川氏の『国民的人気が高い』という発言に違和感を抱く視聴者は少なくなかったかもしれません」(メディア誌ライター)

 かつては「小石河連合」の一角を担った河野氏は「冷や飯食い」から復活できるのか。永田町から目が離せそうにない。

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