9月12日に告示された自民党総裁選で、河野太郎デジタル相が「ラッキーセブン」を引き当て大喜びしている。
これは自身の立候補届け出順が「7番」になったからで、河野氏は「ラッキーセブンという言葉がありますから。大当たりを引いたんじゃないかと思います」と気勢を上げた。
そんな河野氏は、デジタル相として「マイナンバーカード」の普及に奮闘しており、13日にはマッチングアプリ登録時の本人確認にマイナカードのICチップを用いることで、「年収の情報も信頼性高く入手できる」と話したことが話題になった。「安心安全な婚活が可能になる」と導入を呼びかけたものの、この発言に、婚活中の男性から異議が続出してしまったのだ。
「確かに婚活女性の約6割が、交際相手を探す条件に『年収』を上げています。そのため、マッチングアプリで年収を『盛る』男性が多いのも事実です。ただ、マイナカードとのひも付けで虚偽記載はなくなるでしょうが、低収入の男性がフィルタリングで排除される恐れがある。一部の勝ち組男性に女性が集中する可能性は大いにあるでしょうね」(婚活事情に詳しいライター)
そもそもマッチングアプリの中には、最初から「収入証明」の提出を義務化しているものもある。男性の収入にこだわる女性はそれらを利用すればいいだけという見方もある。
婚活へのマイナカード導入は、多くの男性にしてみれば、「ラッキーな河野氏」が力説した「アンラッキーな提案」にすぎなかったようだ。
(ケン高田)