家族バラバラ「セパレート帰省」が定着、共働き夫婦に「前後半分散型」が増えているワケ

 今年のお盆休みの帰省ラッシュとUターンラッシュは、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)や台風7号と重なり大混乱となった。

 コロナ禍では感染対策で「帰省スルー」、コロナ明けには「帰省ブルー」といった言葉が使われたが、最近の傾向は家族別々の「セパレート帰省」だという。

「かつては一家揃って夫や妻の実家に行くパターンが多かったのですが、いまでは夫だけで、もしくは夫が子供を連れて夫の実家に帰省。一方、その間に妻は自分の実家に戻るといった形が増えています。また、休みの前半は妻が子供を連れて自分の実家に帰り、後半は夫が自分の実家に子供を連れて帰省するという前後半分散型の家庭も多いようです」(生活情報誌ライター)

 ではなぜ「セパレート帰省」が増加しているのか。

「今の子育て世代は共働き夫婦が多く、お互い1人の時間が減少している。そこでお盆休みぐらいは、1人の時間を捻出したいという気持ちがあります。一方、親御さんたちも最近は、子供夫婦に気を使いたくない、使わせたくないと考える人が増え、むしろ自分の息子や嫁を自宅に迎える準備が面倒と思うケースも少なくないのです」(同)

 夫婦それぞれ相手の親御さんと一緒にいるのは、気疲れしまうのが正直なところ。今後も「セパレート帰省」は増え続けるのでは。

(鈴木十朗)

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