「青春18きっぷ」でどこまで行ける?「GoTo」に頼らない年末年始の格安帰省術

 政府の決定により12月28日〜1月11日の年末年始に使用できなくなったGoToトラベル。すでに予約をキャンセルした人も多いと思うが、単なる旅行と違って帰省となると、身内の事情などで簡単に取りやめられないケースもあるだろう。そこでGoToトラベルに頼らなくても出費を抑えられる帰省のコツを紹介したい。

 まず飛行機は当日空席がある場合、65歳以上ならJALやANA、エアドゥはシニア割引、同様に25歳以下の若者を対象にした割引運賃も用意している(※スカイマークは60歳以上、22歳未満)。いずれも正規運賃のほぼ半額となり、年末年始でも空席が予想される今年なら利用できる可能性が高い。

 利用対象年齢であれば使わない手はないが、対象外なら運賃が半額となるJAL、ANAの株主優待券が便利。以前は1枚5000円前後だったが、コロナの影響で優待券の価格相場が“暴落”しており、現在は3000円以下で購入できる。

 次に新幹線だが、金券ショップで安売りしている回数券のバラ売りは年末年始に使えないので要注意。ただし、航空会社同様にJR各社の株主優待券はオススメだ。

 ちなみに優待券1枚でJR東日本は4割引、JR東海は1割引(※2枚同時利用可)、JR西日本は5割引とそれぞれ割引率は異なる。割引率が低いほど優待券も安く、JR東海であれば1枚800〜900円で売られている。

 また、正規割引だと出発当日の午前1時40分までネット予約可能なJR東日本の「えきねっとトクだ値」も5〜15%引きとお得だ。

 ほかにも東海道・山陽新幹線は、JR東海・JR西日本のネットサービス「スマートEX」が発車4分前と直前まで購入できて使い勝手がいいが、券売機や窓口よりわずかに200円安いだけ。本当はもっと安くなる早割もあるが年末年始の繁忙期は利用対象外となっている。

 ほかにも移動時間が多少かかっても構わないのであれば、JR各社の普通・快速列車が1日乗り放題×5回分の「青春18きっぷ」(1万2050円)もある。1人で使っても複数人数の利用もOKと使い勝手がよく、早朝に東京を出発すれば同日のうちに北は青森、西は九州の小倉まで到達可能だ。

 この年末年始に帰省する予定がなくてもいずれも来年以降の繁忙期にも使える方法ばかり。覚えておいて損はないはずだ。

(高島昌俊)

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