酷暑の運動不足でついた「内臓脂肪」を落とす5カ条 メカニズムを知って脱・メタボ腹!

 まだまだうだるような暑さが続く中、帰宅後はエアコンの効いた部屋で、まずはキンキンに冷えたビールで乾杯。もちろん、つまみは冷奴に枝豆。そして鶏のから揚げ、と進んでいく…。8月前半は五輪中継もあり、夜中までの観戦で連日が寝不足。結果、わずか1カ月で体重は5キロも上昇、すっかりメタボ腹になっていた、という男性も少なくないのではないか。

 メタボ腹は正式名称は「内臓脂肪型肥満」。読んで字のごとく身体についている脂肪のうち、内臓の周りについた脂肪が蓄積されている状態を指す。ただ、この内臓脂肪というのがなかなか厄介で、そのまま放置しておくと高血圧や糖尿病、脂質異常症といった他の要因を引き起こしやすくなることは既に知られるとおりだ。しかも、この内臓脂肪の蓄積はカロリーの摂り過ぎや運動不足により引き起こされるだけでなく、加齢により筋肉が落ち「基礎代謝量」が低下することも原因の一つなので、これを落とすには、どうしても食事と運動の2本柱で対処していくしかないというわけなのだ。

 とはいえ、ただでさえこの暑さ。おまけに仕事でヘトヘトになって帰ってきて、また運動なんて無理な話。しかし、内臓脂肪は食べ過ぎや運動不足で急激に蓄積するものの、半面、食事改善や運動などのエネルギー消費で、急速に減少する特徴もあるのだ。なので、極端な話、きちんとやれば1カ月程度で内臓脂肪を劇的に減らすことも可能。ただし、だからといって厳しい食事制限やハードな運動など継続するはずもない。そこで、筆者が勧めるのが「続けられること」「習慣にできること」を前提にした「メタボ腹と訣別出来る」お勧めのダイエット法5か条だ。ざっくりと注意点を上げると、

(1)内臓脂肪になりやすい糖質である主食(ご飯・パン)を減らし、肥満の原因となるインスリンの過剰分泌を抑える!

(2)食事は血糖値急上昇を抑える食物繊維を多く含む食品から先に食べることを意識する!

(3)アルコールを摂取すると身体がアルコールの分解を優先するため、脂肪が分解されにくくなる。そのためアルコールの横には水の入ったチェイサーを置き、定期的に水分補給する!

(4)血糖値が最も高くなる食後1時間前後に、ウォーキングなど軽い運動を心がける。可能であればゆっくりしたスクワットを10回ほど。血中のブドウ糖をエネルギーとして使うことで脂肪を蓄積されにくくする!

(5)自分の身体の変化を毎日鏡でチェックし、痩せてきたというモチベーションをあげる!

 とにかく、継続できなければ何の意味もないのがダイエット。無理せず、効率よく、挫折せず、を目標に1カ月でメタボ腹から生還しようではないか。

(健康ライター・浅野祐一)

ライフ