震度6弱直後に起きた神奈川県西部“震度5弱”に「関東大震災と震源が重なる」ゾッとする指摘

 8月8日に宮崎県で震度6弱の揺れを観測した日向灘沖を震源とするマグニチュード(M)7.1の地震で、気象庁は南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震が発生する可能性が高まっているとして、注意を呼びかけている。

 そんな中、9日午後7時57分頃、関東地方で最大震度5弱の強い地震が発生。政府の地震調査委員会では「南海トラフ巨大地震との関係はない」との見方を示しているが、SNS上ではむしろ「関東大震災」との関連性を懸念する声が上がっている。

 関東大震災は今から101年前の1923年(大正12年)9月1日11時58分に発生。相模湾北西部を震源とし、地震規模はM7.9と推定されている。この地震により東京大手町ほか首都圏の広い範囲で最大震度6の非常に強い揺れが発生し、死者・行方不明者は約10万5000人に及ぶなど甚大な被害をもたらした。

 政府の調査委員会の見解によれば、M7クラスの首都圏直下型地震が起こる可能性は今後30年以内に70%。都心南部直下型で冬の夕方に発生した場合、死者数2万3000人、建物の全壊・全焼は61万棟になるとの想定もある。メディア誌ライターが語る。

「確かに、9日に発生した地震と関東大震災の震源位置がほぼ一緒なのです。9日の震源は神奈川県西部で北緯35・4度、東経139.2度。一方、関東大震災の震源地も同県西部で北緯35度19.9分/東経139度08.1分。ほぼ誤差範囲のため、SNS上では驚きよりも恐怖を感じる人が相次いでいるわけです」

 もちろん、いたずらに怖がる必要もなく根拠のないデマに振り回されてはならないが、南海トラフ巨大地震と同様、もしものため常に準備と心構えをしておいた方がいいだろう。

(ケン高田)

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