南海トラフ地震の臨時情報が発表されて以降、全国で巨大地震に備える動きが広がっている。ネット上に公開されている災害時に役立つライフハック情報も、大きな関心を集めているようだ。
8月9日に料理研究家のリュウジ氏は「サッポロ一番って実は水だけで作れる」とXに投稿。これはリュウジ氏の公式サイト「リュウジのバズレシピ」の中の「ライフハック」タグで2019年に紹介されたネタを、災害情報に合わせて再投稿したもの。リュウジ氏は「乾麺を水450ccに浸して25分くらい置くと麺がもどる おまけに付属の粉末スープは水に溶けるようになってるのでスープも旨い 水さえあれば食料になるので災害時のライフハックとしてどこかで役に立てば」と説明。ただし、出来るのは基本的には「油揚げ麺」で、「ノンフライ麺」は戻しに1時間程度時間がかかるものもあることから「不向き」としている。
即席麺は災害用の備蓄品目のひとつに入っているが、水でもどすというある意味、斬新な食べ方に驚いた人も多かったようで、現在この投稿には6.1万回もの「いいね」が寄せられている。
即席めんを水でもどすというテクニックは、じつは警視庁警備部災害対策課の公式X(当時Twitter)で、2017年にすでに紹介されていた。この時は「水でカップ麺作りに挑戦!」として、麺に味が付いているタイプのカップ麺に水を注ぐ検証を行っており、15分後にはきちんとスープがしみ出し、「試食した息子たちから『冷やしラーメンみたいでありだよ、あり!』と感想が出ました!」と伝えている。
またカップうどんやカップ焼きそばでも実験しており、うどんは「最終的には60分後、硬さは残りますが、災害等でお湯が使えない状況でも十分に食べられることが分かりました!」と報告、焼きそばは少なめの水で20分待てば「麺の硬さと味はバッチリ!」だったという。
警視庁警備部災害対策課では、他にも災害時に高層ビルのエレベーターが止まってしまった時の対処法や、災害時、水道水の提供やトイレを借りる事ができるコンビニの見分け方、登山用のザックを使った簡易担架の作り方などを紹介しており、タメになるアイデアがてんこ盛り。
フォロワー109万人に支持されているというから、一度目を通しておくとイザというときに安心だろう。
(ケン高田)