海外で路頭に迷う日本人旅行者が続出!「ホテル予約詐欺」を防ぐ3つの方法

 旅行先のホテルを予約、決済も済ませたのに現地に着いたらそれらしき建物はどこにもない。近年、そんなありえないトラブルが世界各地で多発。日本でも昨年、千葉県一宮町に実在しないホテルが外資系旅行サイトの「ブッキング・ドットコム」に登録されていたことが発覚し、テレビや新聞などでも取り上げられている。

 こうした実態のない架空ホテルや貸別荘が登録されているのは、大半が海外。そんな単純な手口がまかり通ることに驚きを隠せないが、背景には日本の旅行サイトに比べて審査がずさんなことも影響しているようだ。

 こうした「ホテル予約詐欺」は、いくつかのポイントを押さえることでリスクを回避することができる。まずはホテルに関する口コミの投稿数。架空ホテルの場合、基本的にこれが極端に少ない。実在するホテルでも開業から日が浅いと投稿数は少なくなるが、そうした可能性を考慮しても避けておくのが無難だろう。

 次に、複数の旅行サイト、または公式ホームページで確認すること。一つひとつ検索するのが面倒なら、「トリバゴ」のようなホテル一斉検索サイトを活用してもいいだろう。架空ホテルの場合、特定の旅行サイトにしか登録されていない、ホテルの公式ホームページすら存在しないというケースが多いからだ。

 また、マリオットやヒルトン、ハイアット、IHG、アコーホテルズなど全世界に展開しているグループのホテルを予約するのも安全策のひとつ。いずれも価格帯の異なる複数のホテルブランドが存在し、比較的リーズナブルなところもある。もちろん、日系のホテルチェーンのほか、日本の旅行サイトや旅行代理店経由で手配するのも安全な手段だ。

 もし、現地でダマされたとわかったら新たなに宿を手配しなければならず、手間も金銭的にも大きな負担。しかも、ショックを引きずってしまい、せっかくの旅行も楽しめない。そうならないためにも最低限、実在するホテルなのかどうか予約前に確認しておきたい。

(高島昌俊)

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